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11月30日(水曜日) 旧暦十月廿九日 友引 戊午 曇り
霜月末日は、比較的暖かな日和。
隅田川辺りへ散歩でも、と玄関を出たところで、
鳥越の今井老がひょっこり。
「おや、お出かけでしたか。
ちょいと陸前の方へ旅行に出かけたもので・・・」
と、塩した雲丹(うに)と山葡萄の瓶詰めをいただく。
あがっていただき、しばらく談笑。
「ご旅行はいかがでした?」
「むかしの知り合いを訪ねて、碁石海岸というところに行ったのですが、
いやなに、険しいところでした。ただ、あわびがちょうど解禁でしてね。
小粒ながらよい味わいでした」
夕方、一緒に駒形橋まで歩く。
「山茶花も、もう仕舞いですねぇ」
本日、十二月の「おすそ分け」をアップしました。
今回は師走ということもあり、
暮れや干支がらみのものを中心にご用意しました。
会員のみなさま、お楽しみください。
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11月29日(火曜日) 旧暦十月廿八日 先勝 丁巳 晴れ
雪のパリより、写真が届く。
しばらくのあいだ、
ラ ギャラリー ラファィエッ プランタン ボンマルシェの
クリスマスをお楽しみください。

プランタンはまるで七夕飾りみたいね。パリス恵子
日本橋三越もきれいですが、
パリの空気はやっぱりいいですねぇ。
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11月28日(月曜日) 旧暦十月廿七日 赤口 丙辰 晴れのち曇り
今日は、日本橋小網神社のどぶろく祭。
一昨年、昨年と行きそびれていましたが、
今年はようやく見に行くことができました。
楊枝の〈さるや〉さんを少し入ったところ、
ビルにはさまれるように鎮座する小網神社は、
小さいながらも“江戸”の趣を感じる神社です。
「おいらも日本橋七福神の中じゃ、いちばんすきだな」とイッテツも言います。
お昼少し過ぎに着くと、狭い境内は人でいっぱい。
社殿内ではちょうど里神楽の舞を納めているところでした。
お参りをすませ、どぶろく神酒をいただき、みみずくのお守りを購入。
すすきでつくられた、とても可愛らしい江戸の玩具です。

帰りは、〈竺仙〉に立ち寄り、干支手拭二本。
夜、食卓には鰤(ぶり)の照り焼き。
「こちらも脂がのってきましたよ」とキタイ。
年の暮れを感じる一日でした。
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11月27日(日曜日) 旧暦十月廿六日 大安 乙卯 晴れ
パリス恵子より便り。
東京は過ごしやすい小春日和が続いていますが、パリは大雪のようです。
お久しぶりです。
パリは昨日すごい勢いで雪が降りました。
11月に雪なんて珍しい。びっくり。寒い寒い!!
で、数日前から公開されているプランタン ギャラリーラファィエットなど
デパートの 恒例のクリスマスショーウインドウ (電気仕掛けの)を
今日これから娘と見に行ってきます。 写真ができたら送りますね。お楽しみにね。
先週は友人がヴィラージュ サンポールというマレ地区の閑静な地区に
陶芸教室のアトリエを買って改装オープンしました。
とても素敵なところでね。
そこで、いけばな教室を有志で始めることになり、
ヴェルニサージュ (オープニングパーティー)で生け花を飾りました。
陶芸も1月から習い始めてみることにします。
添付の写真はその会場です。
地下に轆轤などが置いてあり釜も二つあります。

あら、ほんとに、素敵。
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11月26日(土曜日) 旧暦十月廿五日 仏滅 甲寅 晴れ
高木泉先生より、香港の食便り。
え、いつの間に!まったく神出鬼没なんですから・・・。
それにしてもおいしそう。
短くて、味の深い香港へ行ってきました。
親戚の待つ香港は3度目です。
洒落たオフェイスビル街の香港島、親しみ易い九竜側、と活気に溢れておりました。
着いたその日に、中国のはずれ、シンセンで紹興料理。
鶏の紹興酒漬、豚の角煮を万頭で包む野菜料理、
一羽鶏の蓮の葉で包む空豆の八角煮、
美味しい中国酒を堪能し、1時間をかけて又、国境を超え、
クリスマスのイルミネーションの見事な、香港に戻りました。
次の日のお昼は、マカオに入り、
鰯、浅利、海老、野菜のポルトガル料理、
町はずれの長い列の出来る人気の猪の万頭もついでにお腹に入れ、大満足でした。
古いポルトガルの町は、素朴で大事にして欲しい世界遺産でした。
夜は九竜に戻り、忘れられない思い出の海老の蒸し物、あわび料理、
伊勢海老一匹のクリーム煮、の広東料理を香港の人達と混ざって頂きました。
帰りには、マンゴー、タピオカ、グレープフルーツの大きいような果物が入った、
デザートをヒョイト小店に入り、別腹に押し込みました。
帰国の日は、ペニンシュラホテルでゆっくりコンチネンタルの朝食です。
お紅茶の美味しい事。又、彼のお迎えで、お昼は、評判のお店の飲茶です。
香港5年目の親戚の彼が、楽しみを心得ている人物なので、
それはそれは、満足度の濃い香港の短い旅でした。
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11月25日(金曜日) 旧暦十月廿四日 先負 癸丑 晴れ
先日、イッシーさんよりいただいたお便りに、
「京都を取材中、喜幸さんには行かれたのですか?」とお返ししたら、
こんなお便りが・・・。
「喜幸」へは2度ほど顔を出しました。
秋になると合鴨の焼いたものが毎年出ます。
たっぷりの刻んだ九条ねぎと、自製の醤油でいただきます。
関東の合鴨と異なり、クセもなく、ふっくらと、やわらかく、おいしいものです。
先だってテレビ番組「旅のかおり」で
歌手・氷川きよしさんが「喜幸」を訪ねるというシーンが放映されていました。
父娘で鴨川で投網を打つ場面や、
おやじさんが昭和20年代にビリヤードの日本チャンピオンだったこと、
その証しとして氷川さんにビリヤードの手ほどきをする場面や、
実家の豆腐屋「近喜」での場面、そして最後にはおかみさんへ、
ペンダントをプレゼントする場面などほほえましいものでした。
放映時間もこの手の番組にしては20分あまりと長く、
ご夫妻のこれまでの道のりや近況がよくわかる、ほほえましい番組でした。
ところで、最近、私、心に沁みる、いい言葉に出会いました。
長年の付き合いで、東京の郊外で和の器ギャラリーを経営していたマダムから、
私家本をまとめたいとの相談をされた折のことです。
彼女には以前、陶芸家や料理、お花のことで聞かれるままに、
いろいろな方々をご紹介していたといういきさつがあります。
9月にお嬢さんを嫁がせ、ホットしたところで、
これまでの30年近くご自身のやってきたことをまとめておきたい、ということでした。
写真は著名な料理写真家に3カ月かけて撮影していただいたとのこと。
で、書名に、ご自身が所蔵している細川護煕さんの筆になる軸の「明日は御座なく候」
というものをそのまま使いたいのだがどうだろうか、ということでした。
奇妙な言葉だな、と思いましたのでうかがうと、
どうやら蓮如上人のおっしゃった言葉だということでした。
細川さんが最近、好んで使っているものでした。
そこで調べてみましたところ、こんなことがわかりました。
注釈版聖典1264ページにあり、
蓮如上人の「仏法には明日と申すこと あるまじく候ふ」によるものでした。
その意味するところは、
「私たちはいつでも今を生きている。昨日はもう過ぎてしまいました。
明日はまだ来ません。すると確かなのは、今日だけ。今だけなのです。
その一番大事な今をどう生きるか。それを教えてくださるのが仏法です。
二度とやってこない今日を、悔いのないように生きることです。
明日があると生きるより、今しかないと生きることが大切です。」
ということから、私たちは毎日の暮らしの中で、
さまざまな悩みを抱え、苦しみや悲しみと出会いながら生きています。
この蓮如上人の言葉から、私たちは日々の時間を大切にすることを教えられます。
参議院議員、熊本県知事、内閣総理大臣を経験し、
現在は湯河原で陶芸三昧の数寄者として暮らす、
時代と人生に翻弄されてきた細川さんが好む言葉らしいな、と感じました。
彼女も子供から手が離れ、50代からの人生の再スタートに際し、
なにか期するものがあったのかとも思い、書名にすることに賛成しました。
私自身、果たして「明日は御座なく候ふ」という気概で生きてきたのだろうか、
と自問する日々であります。
寒くなりました。御身おだいじに。
「明日は御座なく候」、味わい深い言葉ですね。
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11月24日(木曜日) 旧暦十月廿三日 友引 壬子 晴れ
久しぶりに寒さが和らぎ、小春日和に。
神田の古書店街を歩く。
お八ツに、〈万惣〉二階のパーラーでホットケーキ。
カーテン越しに靖国通りを眺めながら、
七十年前に生まれた甘味を味わう。
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11月23日(水曜日) 旧暦十月廿二日 先勝 辛亥 晴れ
新海苔の季節がいよいよ近づいてきましたが、
先日、二の酉の帰りに、山本海苔店の皆さんと食事をしていた折、
『梅が香』の話が出ました。
『梅が香』というのは、
いわゆるもみ海苔なのですが、年中ある商品ではなく、
お歳暮やお中元等で山本海苔店をご利用いただいている方への限定商品で、
一般の方は、年数回の特別販売日にしか手に入れることはできません。
従って、売り出し日ともなれば大変な人気となり、
本店前には行列ができるほどだとか。
この幻のもみ海苔が、今日、我が家の食卓の上に。
「いくら幼なじみとはいえ、
僕ががんこちゃんにあげたなんてことは、
口が裂けても言っちゃだめだよ」
ごめんなさい、タイちゃん。
種を明かしてしまいました。
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11月22日(火曜日) 旧暦十月廿一日 赤口 庚戌 晴れ
山本海苔店企画部のみなさんと、おすそ分け企画の打ち合わせ。
今月のアンケート「あなたが残したい、日本の美しい味は?」
に寄せられたお答えは、四十九通。
上位には、おむすび、お寿司、和菓子、お味噌汁、蕎麦・・・と、
堂々日本の味が並びました。
詳しくは、タイちゃんコーナーで紹介していますので、どうぞご覧ください。
なお、おすそ分け当選者の方にはメールにて直接お知らせしています。
まことにささやかな品ではありますが、使っていただけたらうれしいです。
来月のおすそ分けも、どうぞお楽しみに。
「ちょいとは喜んでいただけたようで、やった甲斐がありましたねぇ」
というイッテツと、日暮れた日本橋を少しあたたかな気持ちを抱えて帰る。
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11月21日(月曜日) 旧暦十月廿日 大安 己酉 晴れ
山本海苔店のみなさんと一緒に、二の酉へ行く。
午後五時半、古い熊手をもって、タクシーで出発。
鷲神社の周辺は、今日も大混雑です。
鳥居の前で古い熊手を納め、お参りをすませて、熊手屋さんへ。
山本海苔店が贔屓にしている熊手屋は、入谷の〈吉羽〉さんというところで、
もう五十年以上の付き合いになるのだそうです。
購入していくのは大体が常連さんで、講談社の名前も見えました。
ところで、熊手にはいろいろな飾りがついていますが、
山本海苔店の熊手に付いている『蔵入帳』というのは大変珍しく、
吉羽親方によると「ふつうは大入帳なんだけどね、山本さんは特別」なのだとか。
山本海苔店のみなさん、ちょっと嬉しそうです。
ちなみにこの達筆な文字は、親方の姉上の手書き。
「元気で手の動くうちは書き続けたい」というおばあちゃん、
こういう市井の方々よって、江戸の文化は支えられているんですね。
すべての熊手の飾り終えると、手拍子で〆。
以前からこの体験をしてみたかったわたくしは、大感激でした。
大役を終えた一行は、その後、日本橋へ。
鳥料理屋で楽しいひと時を過ごさせていただきました。
西條常務はじめ山本海苔店のみなさん、貴重な体験をありがとうございました。
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11月20日(日曜日) 旧暦十月十九日 仏滅 戊申 晴れ
イッシーさんより、お久しぶりに、嬉しいお便り。
京都のことでまたまた大変お忙しかったようですが、
近頃京都になかなか行けないわたくしにとっては、
なんともうらやましいお便りでした。
室町元子さま
だいぶ寒くなってきました。
10月初旬にお便り差し上げて以来、すっかりのご無沙汰ですが、
日記をまとめて拝読させていただき、お元気のご様子にうれしく思います。
私はと言いますと、京都の寺社の話をまとめてホットして、
また「美味しい通信」を差し上げようとしていた矢先、
今度は、京都の「祭と歳時記」、「美術館・博物館」をまとめて欲しいとの依頼。
それぞれ68件、72件で11月18日までに、という期限付きでした。
「祭と歳時記」は京都在住の知人の話や資料と、
私のこれまでのつたない見聞でまとめましたが、
「美術館・博物館」はその約半数はすでに行ったことがありましたので
苦にはならないのですが、まだ行ったことのないところは、一度見てみなければならず、
大急ぎで京都行きを敢行し、帰京後はひたすらパソコンと格闘の日々でありました。
「京都国立博物館」とか「京都近代美術館」、
「野村美術館」、「高麗美術館」、「泉屋博古館」など多くはなじみのあるところで、
何度も訪ねていましたが、今回、初体験で訪ねたところは、
いかにも京都らしい、ワンダーランドばかりでした。
たとえば、日本で唯一の「日本髪資料館」、
和菓子作りも体験できる「京菓子資料館」、
大正・昭和初期のモダンなデザインの手拭を集めた「永楽屋細辻町家手拭ギャラリー」。
築170年の町家と酒蔵の「キンシ正宗堀野記念館」、
珍しいらんぷを集めた「京都祇園らんぷ博物館」、
内外の万華鏡のいろいろが楽しめる「京都万華鏡ミュージアム姉小路館」、
上洛の諸大名の宿舎だった「二條陣屋」、
島原の太夫の姿が甦る「角屋もてなし文化館」、
七宝のすばらしさと建物、庭園が文化財の「並河靖之七宝美術館」、
かつて南座と競った北座や上方歌舞伎のいろいろが分かる「北座ぎをん思い出博物館」。
松花堂弁当のオリジンで知られる「八幡市立松花堂庭園美術館」、
宇治茶の歴史の「宇治・上林記念館」、
源氏物語の宇治十帖に集約した「宇治市源氏物語ミュージアム」、
英国風洋館と庭園、民藝作品のコレクションが魅力の「アサヒビール大山崎山荘美
術館」、
江戸時代末の酒蔵に酒造り唄が流れる「月桂冠大倉記念館」・・・。
もちろん「嵐山美空ひばり館」、「東映太秦映画村映画文化館」も見てきました。
また、5棟の重要文化財のレンガ建てが美しく、
各時代の洋館が配置される「同志社大学今出川キャンパス」、
市中に点在する明治・大正洋風建築の数々。
それもみな外観を保存しながら実際に使われていることも、
いかにも京都らしい在り方です。
さらに、嵯峨鳥居本の茅葺き民家、祇園新橋の二階建町家保存地区など、
別の視線で見てくると、なかなか興味深いものがありました。
それにしても、寺社や歳時記、祭などの資料を読むと、
この町が、いかに怨霊にまみれた所だったか、
そして、応仁の乱の惨状がいかに凄まじかったかが、あらためてわかりました。
それに比して、東京はまだ、400年の歴史。
京都は1200余年、奈良がもうすぐ1300年。
それぞれの時の流れがありますが、
京都は歴史を保存しながら今に生かしていますが、
東京はどうやら破壊と再生が同居している町です。
失ったものをイメージで追い続けている姿に見受けられます。
やはり、先の大戦における空襲の被害は大きかった、ということでしょうか。
それとも東京人は新しいものへの挑戦、エネルギーが他の地域より旺盛、
というところなのでしょうか。
では、また。
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11月19日(土曜日) 旧暦十月十八日 先負 丁未 晴れ
高木先生より便りあり、
山中湖の家、冬仕舞いとのこと。
5月の冨士桜より、新緑、うつぎ、やまぼうし、せんのう、
りょうぶ、とりかぶと、山のお花を楽しんでまいりました。
この山中湖の家を、真っ赤な冬紅葉を充分満喫し又、
来年の冨士桜迄、閉じることにしました。
ゆっくり、炉辺の鉄瓶でお茶を煎れたり、
積み重ねられた枯れ葉を歩いたり、
雪をかぶった富士山に改めて魅了されたり、
湖面の上のお月様に心惹かれたりしてきました。
来年は、どの様な出会いがあり、想いでを作る事ができるのでしょうか。
楽しみです。
山荘は、落ち葉払いて お入りを いずみ
夜、鶏のしんじょう鍋。
白菜が甘くなってきました。
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11月18日(金曜日) 旧暦十月十七日 友引 丙午
朝、天気予報を聞いて、
新潟 松之山の佐藤さんに電話。
「お天気、どうですか?」
「さぶいねぇ。さぶいよー」
ご自宅から見える峰、うっすらと雪をかぶったとか。
午後、外神田〈箸勝本店〉で、
来年度の干支の入った祝箸を買う。
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11月17日(木曜日) 旧暦十月十六日 先勝 乙巳 晴れ
寒い朝。
北の国からは、早くも雪便り。
キタイが、鯥(むつ)の煮物。
「だいぶん油が乗ってきましたよ。冬ですねぇ」
夜、高木先生よりお知らせ。
忘年会のお店が、〈広味坊〉という
世田谷の千歳烏山にある中華料理屋さんに決定しました。
五十嵐美幸さんという若き料理長が腕を振るう、評判のお店なのだとか。
お会いできるのが楽しみです。
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11月16日(水曜日) 旧暦十月十五日 赤口 甲辰 晴れ
午後、中央通りを歩く。
日本橋界隈は、ただいま『美・食・祭』というイベントを開催中。
味処を巡るスタンプラリーもあって、
三つ集めると抽選で旅行招待券や食事券などのプレゼントがあるそうです。
こうしたことをきっかけに、日本橋の食懐の深さが知られるとよいですね。
途中、〈室町砂場〉で、冬限定のあられそば。
このお店独特の上品で香り高いおそばに、
あられに見立てた青柳の貝柱。
生のままのせた貝柱の色と食感が
食べていくうちにかわっていく、
大変に味わい深いおそばでした。
冬空に、満月。
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11月15日(火曜日) 旧暦十月十四日 大安 癸卯 晴れ
本日、
天皇家の三子、紀宮清子さまと黒田慶樹さんのご結婚式。
朝方地震があり、少し心配いたしましたが、滞りなく執り行われました。
指輪の交換もケーキカットもない、
近頃の言葉でいえばじみ婚なのでしょうが、
静かで厳かななかに、凛とした趣のある素晴らしい式でした。
子から親への感謝、親から子への労い、美しい言葉、
皇后さまが紀宮さまを気遣い、
差し上げられたという葛湯(くずゆ)と生姜湯(しょうがゆ)。
先日、高木先生が寄せてくださった出雲大社の感想ではありませんが、
古(いにしえ)へ連なる今回の天皇家のご結婚式は、
日本人が忘れかけている多くのものごとを思い出させてくれたように思います。
今日七五三をお祝いされた方々は、良い記念になりましたね。
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11月14日(月曜日) 旧暦十月十三日 仏滅 壬寅 曇り
高木先生が、出雲の旅のお土産として
日本古来の五穀と出雲のそばを使った「五穀豊穣茶」を
持ってきてくださいました。
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11月13日(日曜日) 旧暦十月十二日 先負 辛丑 晴れ
高木泉先生より、初冬の旅お便り。
11日、12日に島根県出雲神社へ、
神迎えの儀式に行って参りました。
以下ご報告します。
日本海側の稲佐の浜で、大炊き火をし、夕闇の幻想の雨の中、
18時より、神様をお迎えしました。
出雲大社は縁結びの神さまとして有名ですが、
大国主大神又、別名大黒様と慕われている神社です。
お社、禰宜たちの装束、傘、巫女の鈴の音、笛、太鼓、振る舞い、
全てが、簡素、自然、謙虚。
これこそ日本の美しい姿でした。
良い経験をさせて頂きました。
時雨をる古色深めし神社(かみやしろ) いずみ
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11月12日(土曜日) 旧暦十月十一日 友引 庚子 晴れ
小春日和。
キタイと二人して、庭の柿の実をもぐ。
一昨年、昨年と実をつけずにいたのが、
今年はなぜか十個ほど。
甘味のあるなかなかおいしい味でした。
かますの干したもの、
里芋と小松菜の炊いたもの、
鶏をいれた茶碗蒸し、
いくらおろし。
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11月11日(金曜日) 旧暦十月十日 先勝 己亥 曇り、夜雨
池之端まで歩く。不忍池も枯れ模様。
途中、〈横山大観記念館〉に立ち寄る。
二階の欄干で少し休む。
それから南へ下り、聖橋から淡路町へ下ったところで、
蔦の絡まる小さな画廊を見つける。
〈まつや〉で、あんかけそばをおなかにおさめ、帰る。
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11月10日(木曜日) 旧暦十月九日 赤口 戊戌 晴れ
東京ガス新宿ショールームの高橋裕子さんから、
「来年早々に高木先生の料理教室が開催できそうですよ」との連絡をいただく。
テーマやレシピなど決まりましたら、お知らせします。
先生は、現在山中湖で紅葉浴中?
きっとまた楽しい教室になると思います。お楽しみに。
庭の橐吾(つわぶき)の黄色が盛り。
秋が深まるにつれ、食材が豊富になっていきます。
今日のキタイは、
甘鯛の蕪蒸しと銀杏の入った柚子釜、
しめじご飯を拵えてくれました。
つい食がすすんで。日本の秋って、幸せですね。
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11月 9日(水曜日) 旧暦十月八日 大安 丁酉 晴れ
向笠千恵子さんからお電話をいただく。
年明けに計画していらっしゃるという、個人的な日本橋イベントへのお誘い。
「・・・・(まだ内緒)・・・。へー、それはいいですねぇ。ぜひとも参加させていただきます」
今週末は、久しぶりに修善寺〈也万波〉へ行かれるとのこと。
もう、しし鍋の季節ですものねぇ。
午後は、山本海苔店にて定例会。
今月から始まった「おすそ分け」企画がなかなか好評のようで、
会員の皆さんから四十七通もの文章が寄せられています。
『美しい味を伝えたい』で紹介したくなるような素敵な文章もあって、感激しました。
やはり皆さん、当倶楽部に入会してくださっているだけあって、
残したい日本の美しい味を持っているんですねぇ。
文章をお寄せくださったみなさま、この場をお借りしてお礼を申し上げます。
いただいた文章については、ぜひホームページ上で紹介したいと考えています。
来月の「おすそ分け」もお楽しみに。
夜、鎌倉の節子叔母より電話。
「今日、雪ノ下の〈日の丸食堂〉で海鮮丼をいただいたんだけど、
やっぱりおいしいわぁ。お吸い物にもおおっきな蛤がごろっと入っていてねぇ。
再開してよかった、よかったって、日の丸ファンは大喜びよ」
おいしい話のつまった一日でした。
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11月 8日(火曜日) 旧暦十月七日 仏滅 丙申 晴れ
夕食後、
のんびり『半七捕物帖』など読んでいたら、
「もう出かけましょうよ。勝札がなくなっちゃうよ」
とイッテツにせかされて、
みんなで浅草の鷲神社へ向かう。
一の酉を間近に控えた、おとりさま。
境内にはすでに色とりどりの熊手が飾られ、
あちらこちらから早くも商談成立の手拍子も聞こえてきます。
「いやー、きれいですねぇ」とキタイ。
「べったら市もそうですが、灯りが貴重だった江戸のころでは、
こうしたお祭の夜はきっと別世界のように思えたでしょうね」
「ほんとにねぇ」
昨年いただいた熊手(かっこめ)をお返しし、
境内や周辺の様子を楽しみながら待つこと一時間あまり、
神主さんの祝詞が聞こえ、日が変わるともに、
どどん、どん、と合図のふれ太鼓。
境内どっと沸き、いよいよ一の酉がはじまりました。
わたくしたちも新しい熊手と、
十二年に一度酉の年だけに配布される勝幟守・勝札を買い求め、参拝。
いつも間にか、鳥居の外まで人でぎっしりの境内を眺めながら、家路へ着きました。

寒くもなく、よい酉の市でした。
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11月 7日(月曜日) 旧暦十月六日 先負 乙未 晴れ
本日、立冬。わたくしも冬姿に。
毛皮のように見えるかもしれませんが、
じつはこれ、フェイクファー。
パリス恵子より返信。
パリ市内の暴動は思っているほど広がってはいないようです。
元気ですか?
秋休み、車で海岸線に出てベルギーを横切り
オランダまで田舎道をのんびりと周ってきました。
真夏のように暖かく、拍子抜けしてしまいましたが
なぜ海岸線かというと国境を越えてベルギーに入ってすぐ、
DE PANNEという街から北上して
オランダの国境付近までトラムウエィ(路面電車)が走っているのです。
半分くらいはほんとに海岸沿いをとことこと走り、一日券で乗り放題。
でなんと大人5ユーロ子供は1ユーロなんです。
安くてびっくりでしょう?
風力発電の真っ白なプロペラがまたのんびりとした雰囲気でした。
結構お勧めのバカンスの穴場ではないでしょうか?
フランス語は通じるけど表示などは全部オランダ語、
フラマン語のオランダ語圏ベルギーです。
英語も通じますが、日本人いえアジア人には一人も会いませんでした。

ところでベルギーのバカンスといえば!ベルギー名物ムールフリット
(ムール貝を白ワインとにんにくやハーブで蒸したものとポテトフライ)。
海の見えるレストランでたくさん食べました。
もちろんベルギーの白ビール!!
それと、さくらんぼのビールにはまってしまいました。
おいしいんです。これが!!
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11月 6日(日曜日) 旧暦十月五日 友引 甲午 曇りのち雨
フランスにて人種問題に端を発した暴動とのニュース、
パリス恵子にメールを打つ。
午後より、冷たい雨降る。
夜は、大根と浅利の小鍋だて。
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11月 5日(土曜日) 旧暦十月四日 先勝 癸巳 晴れのち曇り
午後、神田古書店街を歩く。
尾形乾山の日記を紹介した『乾山六十九歳の旅立ち』(住友慎一著)、
『江戸・老舗さんぽ』(西尾忠久著)を買う。
帰り道、〈山の上ホテル〉にて一休み。
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11月 4日(金曜日) 旧暦十月三日 赤口 壬辰 晴れ
夕方、銀座を散歩の途中、
コリドー街の入口で、虎ノ門の酒場〈竹鈴(ちくりん)〉の女将さんとばったり。
「このあたりも変わったねぇ」など歩きながら四方山話。
女将さんは、築地の生まれ。
「魚河岸の男衆も、最近はずいぶんとサラリーマン化しちまって・・・」
ちょいと淋しそうでした。
夕食時、そんな話をキタイにすると、
「そうかもしれませんねぇ。
昔ながらじゃあ、なかなか生きにくい時代ですから」
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11月 3日(木曜日) 旧暦十月二日 大安 辛卯 晴れ
湯島の天神さまの菊祭り本番を見て、
その足で本郷まで歩く。
通りの街路樹もだいぶんに色づいてきました。
夜、久しぶりに鎌倉の節子叔母より電話。
こちらも秋便り。
「今年の紅葉は、いつもよりちょいと早いようだよ。
たまにはこっちにも顔を出しなさい」
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11月 2日(水曜日) 旧暦十月一日 仏滅 庚寅 晴れ
夕の膳に、鯛のおかしらを焼いたのが出る。
「あら、めずらしいわねぇ」
「魚河岸の知り合いからのいただきものです」とキタイ。
「なーに、気仙沼のいい戻り鰹が入ったからというので出かけましたら、
キタイさん、よかったらこれもどうぞってんで。
そうそう、これは新橋〈大友〉の友利さんから聞いたんですがね、
鯛のおかしらを東京で初めてお客人に出したのは
どうやら〈つきじ田村〉の平治さんらしいですね。
東京じゃあたまは捨てるのかい、もったいないねぇって」
「その話、ほんとうかもしれないわね。
神さんもおっしゃっていたけれど、
大旦那さんは材料というものを無駄にしない方だったらしいから」
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11月 1日(火曜日) 旧暦九月三十日 友引 己丑 晴れ
霜月、初日。
すでにお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、
今月より『がんこさんのおすそ分け』という新しい企画が始まります。
このホームページをスタートしてから、ちょうど二年半。
少しずつではありますが会員の方々も増え、
いまでは四十二都道府県に広がっています。
そういった方々に参加していただけるようなものはできないだろうか
とずっと考えていました。
そんな折、『和樂』という雑誌で、
「あなたが残したい日本の美しいものはなんですか?」という特集を目にしました。
おもしろい企画だなぁ、
こういう質問を会員の方にお願いしたらどんな答えが返ってくるのだろう。
そんなことを思ったのが、この企画のきっかけでした。
詳しくは、トップページ左下のコーナーから。
お気軽に参加していただけたらと思っています。
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