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4月30日(日曜日) 旧暦四月三日 赤口 己丑 晴れ
四月末日、
気持ちの良いお天気。
午後、深川の八幡様まで歩く。
永代橋を渡る薫風。
夜、
アスパラガスのサラダ
赤貝と鯵のお刺身
鶏団子の揚げ煮
わかめのお味噌汁
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4月29日(土曜日) 旧暦四月二日 大安 戊子 曇り、時々雨
佐賀有田の山口さんより、恒例陶器市の便り。
お昼、散歩の途中
〈利久庵〉でおそば。
夜、
鰹の山かけ
お豆腐のステーキ(大根おろし、たっぷり)
そら豆のふくめ煮
漬物
油揚げとみつばのお味噌汁
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4月28日(金曜日) 旧暦四月一日 仏滅 丁亥 晴れ
昨日までとは打って変わって、
気持ちの良い春の一日。
イッテツと人形町から浜町界隈を歩く。
“暮らし”あって、
いいですねぇ。この町は。
〈初音〉で、みつ豆(白みつ)。
明治座で芝居見物の帰りでしょうか、
品の良い老婦人が四人、
昔話に弾んでいました。
浜町公園前の〈高虎〉で、
江戸小紋の手拭いを一枚。
水天宮には、勇壮な鯉のぼり、
ひらひらりとたなびく。
明日からはゴールデンウィーク。
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4月27日(木曜日) 旧暦三月三十一日 友引 丙戌 曇り
またしても、修善寺〈也万波〉でのこと。
膳後にお茶をいただきながら、
おれやこれや話している中、
遠藤さんと尾田さんから、
信州の大鹿村に住む小林俊夫という方を紹介されました。
小林さんはその村で牧場とチーズ工房〈アルプ・カーゼ〉、
古い校舎を使ったペンション〈延齢草〉を運営しているそうです。
「ぜひ行かれたらいいですよ」と、尾田さん。
「行きたいですねぇ…、行きましょう」
「それじゃ」と、遠藤さんがお店からさっそく電話をしてくださり、
八月二十六日に出かけることになりました。
そこで、本日、
小林さんに改めて電話を差し上げたところ、
「楽しみにお待ちしております」
優しき声の持ち主は、
小林俊夫さんの奥様でしょうか。
楽しみなこと、また、ひとつ。
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4月26日(水曜日) 旧暦三月廿九日 先勝 乙酉 曇り
昨日の修善寺〈也万波〉。
わたくしは用事があって、
四時前の踊り子号で帰ったのですが、
高木先生ご一行は、その後、
春の修善寺お土産巡りに出かけたようですよ。
まず、遠藤さんにナビをお願いしまして、
お魚屋さんに金目鯛一匹、柔らかい烏賊、とこぶし、
を注文しておきました。
次は、山葵を求めて尾田さんの車で約30分
こだわりの山葵屋さんへ。
帰りにこれまたこだわりの放し飼い卵を仕入れ、
先ほどのお魚屋さんです。
その前に店頭に柔らかそうな採り立ての絹さやを見つけて2袋買い、
大きな箱のお魚を車に押し込み終了です。
遠藤さんからは、見事なみつばつつじの苗を頂き、
届いたばかりのお味噌、椎茸その他、
まるで、実家に帰った様に色々頂戴してしまいました。
尾田さんの車、大丈夫だったかしら?
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4月25日(火曜日) 旧暦三月廿八日 赤口 甲申 晴れ
修善寺の〈也万波〉へ。
日記に書くのを忘れていましたが、
一ヶ月ほど前に高木泉先生が、
「修善寺にお昼を食べに行きましょう」と
予約をしてくださっていたのです。
しし鍋以来の〈也万波〉です。

踊り子号は少し早めに着いたので、
狩野川のほとりでのんびり。
風が少し冷たいものの、
気持ちの良いお天気です。
十二時少し過ぎに、暖簾をくぐると、
「いらっしゃい。お久しぶりですね」
カウンターの向こうからご主人の遠藤温子さん。
お元気そうです。
先に到着されていた小田原の蒲鉾店〈土岩〉の津田さん
(彼女は、高木先生の生徒さんです)と
近況や山の様子などをお話しながら待っていると、
まもなく高木先生と尾田学カメラマンが到着。
先生、足のギプスはまだとれていませんが、
経過は順調なようです。にこにこ、されています。
さて、春の修善寺の味わいは。
朝採りの野蒜(のびる)
自家製ドレッシングで生ハムとルッコラ、トマトのサラダ
若蕗煮
煮豆
里芋と筍の煮物、山椒の芽添え
みっしりとした鯵のお刺身と干物
こいわしの甘辛干し
山椒の芽の佃煮
ご飯
やわらか蕨(わらび)とお豆腐のお味噌汁
お漬物
野蒜、蕗、山椒、蕨
先生が言っておられる
「春は香り」を楽しく感じることができた膳でした。
修善寺の春と
遠藤さんのおもてなしに、
ご馳走様。
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4月24日(月曜日) 旧暦三月廿七日 大安 癸未 曇り、時々雨
雨模様の中、
イッテツと亀戸天神へ藤を見に行く。
太鼓橋から見事な房ぶりを眺めていたら、
「おや、がんこさん」
今井老と奥様のこう子さんに会う。
三人で、〈船橋屋〉へ。
くず餅。
帰り、鳥越のご自宅で、
夕飯をご馳走になる。
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4月23日(日曜日) 旧暦三月廿六日 仏滅 壬午 春雨
鎌倉の節子叔母より電話あり。
御成通りの〈滝乃湯〉の閉業のことなど話す。
「ご主人の熊坂紀和子さんが一人でがんばってきたんだけど…、
残念だけどしょうがないわねぇ」
山内静夫さんが体調を崩されているとのことで、心配です。
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4月22日(土曜日) 旧暦三月廿五日 先負 辛巳 曇り
タイちゃんを誘って、
根津神社のつつじ祭りへ。
いまが盛りで、
境内は大賑わいでした。
本郷通りを、
のんびりと歩いて日本橋まで帰る。
「こうやって歩いていると、
山の手と下町の感覚がよくわかるよね」
「ゆっくりと下っていく感じでしょ?」
「そうそう、そして向こうに富士が見えたわけだから、
江戸の頃の東京はほんとうに美しかったわけだ」
夜、
木の芽のまぜご飯
ひらまさのお刺身
筍の田楽
花豆の甘煮
わかめの味噌汁
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4月21日(金曜日) 旧暦三月廿四日 友引 庚辰 曇り
目には青葉で、
鰹のおいしい季節となってきましたが、
「最近は、なんだか鰹の旬がどんどん早くなってきているようね。
「そうですね。銀座の辺りでは、
弥生、気の早いところでは如月に食べさしている店もありますから」
そんなことをキタイと話していたら、
サライの最新号で、
〈すきやばし次郎〉の小野次郎さんが、
同じようなことを語っておられました。
「どうも魚の獲れる様(さま)がおかしくなってきている。
本当の旬は、歳時記の中にしかないような時代になるのかもしれませんね」
手元にある、虚子編の新歳時記によると、
鰹の季節は、六月。
鯵、黒鯛も同じ月です。
もとは初夏のもののはずが、
すっかり春のものになっている。
最も、今日の都会では
季節を感じる自然そのものが少なく、
青葉を目にして鰹に思いを馳せる、
などということもないのでしょうが、
やはり味気のないことです。
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4月20日(木曜日) 旧暦三月廿三日 先勝 己卯 雨、午後上がる
お昼過ぎまで、穀雨。
午後、麻布十番へ。
〈白水堂〉でカステラ
(とても感じの良いおばあちゃんとおじいちゃんが店頭にいらっしゃいます)、
〈豆源〉でおとぼけ豆、豆かん、
(あいかわらずの大人気、日本人は豆好きですねぇ)
お土産に買う。
夜、
『東都のれん会 五十年史』の
女将清談を楽しく読む。
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4月19日(水曜日) 旧暦三月廿二日 赤口 戊寅 曇りのち晴れ
先日、
高木家の木香薔薇のことを書いたところ、
泉先生より「我が家の薔薇情報」を送ってくださいました。
清々しい季節となりました。
我が家の木香ばらもチラホラ咲き始めました。
20年以上経つこの大薔薇2本は、
うねってうねって滝の如く咲きますので、
お隣はこの薔薇で「ばらを見る会」を開くぐらいです。
大樹に上から掛けても咲きますので
空から降っている錯覚を起こす人も居ります。
でも私がいつもいる席からは、
イングリッシュローズを垣間見るだけです。
約30本の薔薇は、
南の空に向けてびっしり蕾を付けております。
窓を開けると薔薇の風が吹いてきます。
今年も新顔の、イヴ、ピエッチイェ、
お稽古に来てくださっている方の結婚式で魅了された
ピンクの芍薬の様な薔薇です。
夫のお気に入りのプリンセスモナコ、
ラプソディーインブルーもありましたが、
見事に咲いて、枯れてしまい
今、注文を出しております。
その他にも、2本増やしました。
時々可愛いお嬢さんたちが手入れをしてくださいます。
勿論私も時々、4時には起きて早起きの虫の捕獲をします。
楽しい一時です。
本日も薔薇の柔らかい葉を背景に
雑誌のお料理の撮影をいたしました。
叔父や従弟の来客の予定も御座います。
梅雨までのつかの間、
庭で薔薇を楽しみます。
返事を書く。
美しい薔薇のお便りをありがとうございました。
お隣の「ばらを見る会」、笑ってしまいました。
なるほど、さもありなん。と
私も初めて撮影に伺った際に、
その見事な咲きっぷりに驚愕しました。
まさに生を満喫している薔薇という印象です。
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4月18日(火曜日) 旧暦三月廿一日 大安 丁丑 晴れ
新富町に〈躍金楼(てっきんろう)〉という割烹あり、
以前よりちょいと気になっておりましたが、
本日、散歩の途中に入りましたら、
山岡鉄舟にちなんだお店であったことが判明。
鉄舟先生、
ほんとにいろんなところに、食蹟を残しておられます。
〈躍金楼〉のいわれは、
中国北宋の詩人、笵仲奄の詩『岳陽楼記』の一節、
長煙一空 皓月千里 浮光躍金 靜影沈壁
金波の躍るありさまを築地の海になぞらえて、
「活きのいい魚をだす店になってほしい」という
鉄舟の思いが込められているのだそうです。
スタンド割烹の方でしたが、
お刺身の味はたしかになかなかのものでした。
けれど、カウンターから見える調理場が雑なのと、
お客さまがいらっしゃる前に、
銘々膳に小鉢が用意されてあるのは
いかがなものでしょう。
新富町から銀座へ。
三丁目の〈奥村書店〉で、
『東都のれん会 五十年史』を見つけ、購入。
歌舞伎座裏の〈柏屋菓子店〉にて、桜もち二つ。
夜、
筍ごはん、
天ぷら(ふきのとう、たらのめ、桜海老)、
青菜の煮浸し、
そら豆の茶碗むし、
お豆腐のお味噌汁
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4月17日(月曜日) 旧暦三月廿日 仏滅 丙戌 晴れ
久しぶりのお天気。
木々の緑が目に眩しく、
いよいよ東京の春来るの感。
散歩の途中、
山本海苔店を訪れ、
タイちゃんに先日の〈ボルドー〉のお礼。
海苔のこと、話す。
タイちゃんいわく、
「今年の海苔はとても出来がよく、
山本海苔が選定する最高品質のものを、
『無双佳品』として販売することを決定。
商品名は、
山岡鉄舟翁が山本海苔に贈った
「東海名産無雙佳品」よりとのことで、
自信のほどが伺われます。
ぜひとも食べてみたき、味ナリ。
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4月16日(日曜日) 旧暦三月十九日 先負 乙亥 雨のち曇り
ぱっとしないお天気。
季節はたしかに動いているようで、
街角には、花水木、咲く。
新潟の松之山より、
山菜の案内が届く。
夜、
ひらまさのお刺身、
里いもと鶏の照り煮、
新たまねぎの酢の物(花かつお)
新じゃがのひき肉あんかけ、
若竹汁
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4月15日(土曜日) 旧暦三月十八日 友引 甲戌 曇り、時々晴れ間
本日、
梅若忌だったことを思い出し、
隅田川畔の木母寺へ。
帰り、〈言問団子〉で三色団子。
夜、
初かつお、食卓に。
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4月14日(金曜日) 旧暦三月十七日 先勝 癸酉 曇り
夜、タイちゃんと
銀座八丁目のバー〈ボルドー〉へ行く。
昭和二年創業の〈ボルドー〉は
銀座で最も歴史の古いバーで、
樋口修吉さんの『老舗の履歴書』でも、
紹介されていました。
その文章を読んだわたくしが、
「行ってみたい」と話していたのを
タイちゃんが覚えていてくれて、
誘ってくれたのでした。
〈ボルドー〉、
まったくもって素晴らしいバーでした。
創業当時のままの店内は、
ほの暗く、あたたかく、
流れてきた時間に包まれるような感じ。
黒光りする木と漆喰の壁、
重厚でありながらかろやかな
マホガニー製のテーブルと椅子、
ステンドグラスのシャンデリア、
黒のワンピースと白いエプロン姿のメイドさん。
そして、なにかを超越した
魔法使いのおばあさんのようなご主人は、
大正生まれの二代目ヨシ子さん。
時折、テーブルを訪ねてくれる
ヨシ子さんと、話す。
「そこは、山本五十六元帥がいつもお座りになられていた席なんですよ」
「お店は来年で八十年ですが、テーブルと椅子はもっと古いんですよ」
「お酒と会話をゆっくりと楽しんでいただきたいので音楽はなし、
お若い女性のグループは、つい賑やかになってしまうので…」
ご遠慮を願っているのだとか。
タイちゃんと二人でオンザロックを三杯ずつ、
お値段は、決してお安くはないと思います。
昭和という時代と銀座のバー
という歴史を物語る博物館として考えるなら、
それだけの値打ちはあります。
「素敵なバーだったわね」
「そうだね、これからも続いていくといいねぇ」
風、寒き夜。
でもわたくしの胸は、
またひとつ、とても良いお店に出会えた
喜びで満ちていたのでありました。
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4月13日(木曜日) 旧暦三月十六日 赤口 壬申 曇り、夜雨
鎌倉の節子叔母から、
とこぶしが届き、
夜、酒蒸しにして、食べる。
ほくっとした甘みが大変おいしく、
あわびより、こちらの方が好き
というのもわかる気がします。
「とこぶしは、いまでは高級食材ですからね」とキタイ。
鎌倉は、
春のおまつりも終わり、
ようやく少し静けさを取り戻したようです。
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4月12日(水曜日) 旧暦三月十五日 大安 辛未 曇り
イッテツと浅草へ。
浅草寺周辺の路地を歩く。
おいしそうな天麩羅屋さんや、
とんかつ屋さんを見つける。
新仲見世通り、
唐辛子の〈やげん堀〉に初めて入る。
店内、山椒を挽く、良い香り。
おもわず、三十グラム一缶買う。
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4月11日(火曜日) 旧暦三月十四日 仏滅 庚午 雨
雨、
東京駅前の〈丸善〉で、
久しぶりにゆっくりと本を眺める。
『栄養と料理』の最新号、
高木先生のロハスな生活を紹介。
そういえば、そろそろ高木家の玄関先に
木香(もっこう)薔薇が香る季節ではないかしら。
お昼、
〈たいめいけん〉のプレーンオムレツ、
もちろん、コールすスローとボルシチの
五十円コンビもいっしょ。
夜、
うどのきんぴら、
水菜と油揚げのおひたし、
めばるの煮付け、
たいら貝のお刺身、
豆腐とねぎざくっのお味噌汁
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4月10日(月曜日) 旧暦三月十三日 先負 己巳 曇りのち雨
ぱっとしないお天気。
午後、
鳥越の今井老がひょっこりあらわれて、
茶飲み話す。
「桜もいよいよ仕舞いじゃねぇ」
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4月 9日(日曜日) 旧暦三月十二日 友引 戊辰 晴れ
エリコさんよりモスクワ便り。
北の都市(まち)にもようやく春が訪れているようです。
こんにちは。
モスクワは雪解けが終わり
(お陰で道路はあぜ道のようにぐちゃぐちゃですが)
待ち行く人も薄着になってきました。
家の前を走るレニンスキー通りにはチューリップの花壇が完成し、
花が咲く日が待ち遠しいです。
さて、春休みのある日、
週2回お手伝いに来てくれるおばちゃんから電話があり、
近くに映画館があるから一緒に行きましょう。
と誘ってくれました。
ほんとうは優太だけを連れて行ってくれるつもりだったのか、
でも私もロシアの映画館は初めてなのでくっついていきました。
歩いて20分の映画館は意外と立派な建物で中に入ると、
チケット売り場、ジュースやポップコーンも売っています。
どうやらチケットは座席指定のようでした。
でもウイークデイのお昼とあって席はガラガラ。
ちなみに1人80ルーブル(320円です)。
150席の狭い映画館ですが、
4〜5本の映画を上映していたようです。
私たちはアニメの『アイス・エイジ2』を見ました。
勿論ロシア語で。
入り口にお姉さんがいるのはどうしてかしら?
と思っていたら予鈴も鳴らずに急に会場が暗くなり映画が始まりました。
と、そのお姉さんはドアにあるカーテンを引き真っ暗にする係りだったのです。
映画が終わるまで彼女はそこに立っていました。
優太と私は、言葉は分らずとも笑える場面ではげらげら笑い、
時にはみんなの笑いが判らない時もありましたが
あっという間に映画は終わってしまいました。
そうそう、日本では最後の最後まで余韻を楽しんでいるのか
席を立つ人は少ないのに、
ロシア人は話が終わると一斉に帰り始めました。
まだスクリーンでは音楽とともにキャストが流れているのに。
ロシアに来て丸1年が過ぎました。
零下30度になる冬の寒さを体験し、
もう怖いものなしのような気がします。
少しロシアの良さが見えてきた気もします。
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4月 8日(土曜日) 旧暦三月十一日 先勝 丁卯 晴れ
気持ちの良い春の一日。
イッテツと銀座まで歩く。
通りの柳も青々としてきました。
夕べの食卓に、
茹でたそら豆がたっぷり。
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4月 7日(金曜日) 旧暦三月十日 赤口 丙寅 曇り
肌寒い一日。
もうしばらく桜を楽しめそう。
そんなことを思っていたら、
高木先生より、庭に咲く八重桜のお便り。
今年は家に居る事が多く、
お花見は人の話を聞くばかり、
窓から見えるお隣のお寺のそめいよしは空の色と同じ、
我が家を見下ろしている山桜は、
竹の緑を背景に静かに咲いております。
我が家のしだれ桜は、
母が京都より姉と私とに3本求めて今、
一本ほそぼそ生きて
愛らしい小さな濃い八重の花をみせてくれております。
もう一本は、庭の真ん中に咲いておりました八重桜が虫にやられ、
実生となって見事に咲いてくれております。
家桜には母のこと姉のこと
という大好きな俳句があり、
いつもこの時期しだれ桜に感謝をこめて
京都が好きでした母を思い出しながら観ております。
梅と違って桜には人間的な感情が入り易いのは、
桜好きな日本人だからでしょうか。
高木先生、昨日は『栄養と料理』の打ち合わせとのこと。
四月九日発売の五月号でもお仕事をされているそうです。
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4月 6日(木曜日) 旧暦三月九日 大安 乙丑 晴れ
少し前になりますが、
「伝える」のコーナーに、
和歌山ご出身の梅花さんという方から、
紀州の梅と梅干のことが書かれた素敵な文章が届きました。
二月の紀勢線、
万葉集の結びが松の歌で知られた岩代駅から南部駅の間は、
ずっと清楚な梅の花が白く沿線を埋め尽くし、心まで清められる感じ
がするのだそうです。
なんだか絵が浮かぶようですね。
ほんものの梅干は、
果肉の厚い、色も上品な薄茶色・・・・
だから幕の内弁当の梅干を見ると情けなくなります。
というお気持ちも、とてもわかります。
結構立派なお膳などでも、
添えられているお漬物が
量販ものだったりするとがっかりしますものね。
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4月 5日(水曜日) 旧暦三月八日 仏滅 甲子 曇りのち雨
今月号の『月刊日本橋』は、
日本橋界隈のお店に「日本橋の魅力を尋ねる」特集。
その中の記事を読んで、疑問だったことが一つ晴れました。
浅草浅草寺、
仲見世を入った宝蔵門の大提灯に、
「小舟町」と入っているのを
ご存知の方も多いと思いますが、
なぜ「小舟町」と入っているのか、
ずっと不思議に思っていました。
日本橋小舟町は日本橋川に架かる江戸橋の北、
昔このあたりには日本中から物資が集まり、
大きな商家が軒を争い、繁栄を極めていました。
しかしその栄華も永くは続かず、
やがて町には疫病などが流行り、
廃れてしまったのだとか。
そのため地元の人たちが自らを戒めるために、
大提灯をつくり浅草寺に納めたのだとか。
書かれているのは、
その小舟町に四百年前からお店を構える
団扇・扇子の〈伊場仙〉さん。
なるほど、
それで、浅草の地に小舟町の提灯が。
またひとつ勉強になりました。
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4月 4日(火曜日) 旧暦三月七日 先負 癸亥 晴れ
午後、イッテツと散歩。
駒込の六義園まで。
有名な枝垂桜はすでに葉桜となっておりましたが、
園内春の気配にて、いたるところに木々の芽が吹き出していました。
柳沢吉保が自ら設計したという六義園は、
岡山の後楽園をちょいと小ぶりにしたような回遊式の庭園ですが、
元禄の創園時はもっと野趣に富んだものだったのでしょうね。
園を出て、本郷通りから旧白山通りへ、
途中、本駒込駅から白山駅へ抜ける小商店街で
〈江田珈琲店〉という喫茶店を見つけ、入る。
素敵なおばあちゃまのいるお店で、
チーズケーキとコーヒーもおいしいものでした。
商店街もお惣菜の香りがして、ちょいと懐かしい感じでした。
白山の四岐路から向丘へ抜けて、東大前。
農学部の塀沿いに根津へ下り、
路地をあちらこちらしながら上野へ。
まだ花見人で賑わう弁天堂から寛永寺へ出て、帰る。
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4月 3日(月曜日) 旧暦三月六日 友引 壬戌 晴れ
良いお天気。
お昼過ぎまで
鎌倉で過ごし、
浄明寺からゆっくりと歩いて駅まで。
花見客のせいか
朝比奈からの道は、
平日にもかかわらず大混雑。
途中から、
小町通りに入り、
骨董屋のショーウィンドウを眺める。
〈門〉でコーヒー。
夕方、帰宅。
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4月 2日(日曜日) 旧暦三月五日 先勝 辛酉 曇り、夕方より雨
朝、鶯の声で目覚める。
「ずいぶん大きな鳴き声ねぇ」
「元気がいいのよ、このあたりの鶯は…」
〈ベルグフェルド〉のパンで朝食をすませ、
叔母とハイランドへお花見。
「ここの桜が、いま鎌倉でいちばんきれいなんじゃないかしら」と叔母。
道路沿いの桜並木も見事ですが、
逗子の方に霞がかったように咲く山桜もなかなか美しいものです。
山越えで大町へ降りて、駅の方へ。
農協の野菜市場で、春にんじんとほうれん草。
向かいの魚屋さんで、鯛とあさりを買う。
夕方より、春の嵐。
夜、
鯛の昆布じめ、
にんじんのサラダ、
ほうれん草のお浸し、
鶏団子の揚げ煮、
あさりのお味噌汁
ごはん
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4月 1日(土曜日) 旧暦三月四日 赤口 庚申 晴れ
鎌倉の節子叔母を訪ねる。
お昼前に家を出て、
横須賀線の中で
キタイの拵えてくれたおむすび弁当を食べる。
「今日はきっとものすごい人だから、
お昼をすませていらっしゃいな」
叔母の言うとおり、駅前はものすごい人、人、人。
混雑を少しでも避けるために、
裏駅で待ち合わせ。
寿福寺のところを回って、段葛へ。
花を見ながらをゆっくりと歩く。
「段葛の桜も重ねた樹齢と排気ガスで
だいぶ弱ってきているようだけど、
やっぱり絵になるわよねぇ」
八幡宮にお参りし、
旧小町通りを駅まで戻る。
夕食は、
裏駅の〈鳥秀〉。
「あら、そら豆。最近は旬が早いわねぇ」と叔母。
焼き場でご主人が「ちょいと早過ぎましたかね」と笑う。
九時前に上がり、
まだ混雑の残る市内をタクシーで帰る。
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