GANKOの日記
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6月30日(金曜日) 旧暦六月五日 仏滅 庚寅 晴れ

夏越の大祓えの今日、
山本海苔店のホームページが新しくなり、
わたくしの方と一部つながりました。
「美しい味を伝える」と「俳句庵」、
タイちゃんのブログは
山本海苔店のオフィシャルページからもご覧いただけます。

夕方、神田の明神様へ。
茅ノ輪をくぐって男坂。


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6月29日(木曜日) 旧暦六月四日 先負 己丑 晴れ

タイちゃんと、
銀座金春通りの〈わらすこ〉という、
いわし料理のお店へ行く。

「いわしはだんだん獲れなくなって、
いわし好きの僕としては大変なんだけど、
ここのお店はいいよー」

金春湯のそば、
ビルの二階にある鄙びたお店。
朴訥なご主人の握る、お寿司が絶品。
梅肉揚げも、ちょいと病みになりそうな味。


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6月28日(水曜日) 旧暦六月三日 友引 戊子 晴れ

谷中を歩く。
先日来たばかりなのに、
路地裏の季節は、もう動いている。

目にはのうせん葛のオレンジ色、
香るはくちなしの花か。


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6月27日(火曜日) 旧暦六月二日 先勝 丁亥 曇り、時々晴れ間

蒸し暑い日ですと、
お昼はどうしても麺が恋しくなりますね。

素麺を、氷たっぷりの器に浮かべて、
刻んだ茗荷をこれまたたっぷり。
庭先で風鈴ちりりんと鳴れば、
ああ、夏の音。


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6月26日(月曜日) 旧暦六月一日 赤口 丙戌 曇り

夕方、
縁側で爪に手入れをしながら、
夕刊を開いていたら、朝顔の出荷準備こと。

庭から、
「そういや、入谷の朝顔市、来週ですもんね」と、イッテツ。
「そうねぇ、早いものねぇ」

夜、〈笹乃雪〉さんに電話。
「朝、まだ席は空いてますか?」
朝顔市の日には、〈笹乃雪〉さんは
早朝から開店しているのです。


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6月26日(月曜日) 旧暦六月一日 赤口 丙戌 曇り

夕方、
縁側で爪に手入れをしながら、
夕刊を開いていたら、朝顔の出荷準備こと。

庭から、
「そういや、入谷の朝顔市、来週ですもんね」と、イッテツ。
「そうねぇ、早いものねぇ」

夜、〈笹乃雪〉さんに電話。
「朝、まだ席は空いてますか?」
朝顔市の日には、〈笹乃雪〉さんは
早朝から開店しているのです。


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6月25日(日曜日) 旧暦五月三十日 仏滅 乙酉 曇り

浅草の〈駒形どぜう〉さんでは、
以前より江戸の食文化をはじめ、
芸能、工芸、文化論の専門家を招いて、
『江戸文化道場』という催しをひらいておられます。

私も本店の前を通るたびに気になっていたのですが、
お隣の堀さんが会員と知って、びっくり。
おまけに、年六回の会を皆勤されたとかで、

「いやー、
七月二十二日に皆勤賞の特別な会があるのですよ。
十名まで誘っていいということなので、
がんこさんもよろしかったらどうですか」
「ほんと、嬉しい。やるじゃない?堀さん」
「いやー、最近、僕も東京の街について知りたくて、
いろいろ勉強しているんですよ」
「それはいいわね。これから湯島まで行くけど、一緒にどう?」
一緒に散歩に出掛け、
ついでに、我が家で晩ごはん。

「うわー、岩がきだ」


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6月24日(土曜日) 旧暦五月廿九日 先負 甲申 曇り

朝、芝の愛宕神社に千日参り。

見上げるような急な階段をえいえいと上り、
茅の輪をくぐり、水無月払いし、
鬼灯(ほおずき)を一鉢、求む。

京の愛宕山になぞらえたこの地は、
東京一の高所。空気は澄み、良い気分。

帰り、虎ノ門の〈砂場〉で、ざる。


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6月23日(金曜日) 旧暦五月廿八日 友引 癸未 曇り

鳥越の今井老が、来訪。
お伊勢参りに行かれたそうで、
お土産の『赤福』を届けてくださいました。
赤福はわたくしの大好きなもののひとつですが、
箱の中に日替わりで添えられている、
濱田典保(赤福 十一代店主)さんによる
短冊形の「伊勢だより」も楽しみ。

本日は、長峰神社のこと。

伊勢市古市町は、むかし日本の三大遊郭の一つと言われたところ。 芝居小屋だけでも三つもあったのですから、たいへんな盛り場でした。 そして、江戸や上方の役者さんも、この古市で当りをとらなければ 千両役者とは言えない、とされていたそうです。 今日静かな住宅街の一隅にのこる長峰神社は、かつて多くの芸妓や 役者さん達がお参りした神様で、わずかに残る往時の名残です。

ささやかなれど、豊かな気持ちになれる贈り物。

「そういえば」と、今井老。
「帰りに名古屋の錦町に立ち寄り、
久しぶりに〈いば昇〉の櫃まぶしを食べてきましたよ。
相変わらず結構なお味でしたねぇ」


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6月22日(木曜日) 旧暦五月廿七日 先勝 壬午 曇り、時折晴れ間

午前中、山本海苔店にて、
企画部の皆さんとホームページの小会。
来月の模様替えに向けてのいろいろな確認ごとをしました。
制作を担当していただいている、
オッズファクトリーのココさんと岩本さん、
忙しくなりますがよろしくお願いしますね。

お昼は、タイちゃんと〈はんなり屋〉へ。
『無双佳品』についてなど話す。

夜、
鳥ごはん
えぼ鯛の一夜干し
たこときゅうりの酢のもの
いんげんのごま和え
なめこの味噌汁


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6月21日(水曜日) 旧暦五月廿六日 赤口 辛巳 曇り

高木先生よりメール。

「青山に、おもしろいおじい様が いらっしゃるのですが、会いに行きませんか?」

林田さんとおっしゃるこの方は、元カメラマン。
石津謙介さんなどとも親しく、
食にも大変精通しておられる方だとか。

「一年以上前にお会いしたときは、 自由が丘にある山口瞳さんが好きだったという居酒屋だったわねぇ」

お会いできるのが楽しみです。

そういえば、いま店頭に並んでいる『栄養と料理』の特集で、
高木先生のびん詰め料理が紹介されています。

ゴーヤ、いわし、八角、蒸し鶏、枝豆・・・、
いろいろな食材が美しいびんに入れられて
きらきらとしています。

「忙しい現代、料理にもスピードを求めてしまいがちですが、 待つ時間が味の質を高めてくれることをびん詰めは教えてくれます」(高木泉)

夕方からイッテツと両国まで散歩に出かけ、
帰ったのは七時過ぎ。
外はまだふっくらと明るく、今日は夏至。


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6月20日(火曜日) 旧暦五月廿五日 大安 庚辰 曇り

山本海苔店より、『無双佳品』届く。
封を解く。

無双佳品 0010002.jpg

無双佳品 0030001.jpg←限定218個のうち45個目でした。

一口、食す。
甘い、甘さが幾層にも広がり、
不思議な、懐かしいような味わいとなっていく。


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6月19日(月曜日) 旧暦五月廿四日 仏滅 己卯 曇り

午前中、
本を読んだりしながら叔母の家で過ごす。

お昼を食べ、覚園寺へ。
二階堂の奥まったところにあるこのお寺さんは、
薬師堂の裏に花の小道がある。
雨粒を散しまとった紫陽花がじつに美しい。

駅へ向かう途中、
宝戒寺のそばに最近オープンした
シックなカフェで休み。
「このお店はね、朝の七時から空いているのよ」
京都の裏路地にあるような雰囲気の店。

夕方、日本橋に帰宅。


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6月18日(日曜日) 旧暦五月廿三日 先負 戊寅 曇り

「ムカデーーーーーー!」

朝、叔母の絶叫で目が覚める。

一階に降りていくと、
玄関のたたきの上に、
長さ十センチはあろうかという大むかで。

そうか、いまはムカデの季節なんだ。

二人とも引けた腰、
恐る恐る近寄り、炭ばさみで外へ放り出す。

「鎌倉は良いところだと思うけど、
毎年、これがねぇ。肝が冷えるわ」

今日は父の日。

日中は、梅のヘタ取りと仕込み。

夕方、駅前まで買い物。

夜、
枝豆と〈井上蒲鉾店〉のはんぺんを炙ったものでビール。
鯛のお刺身
いかのうに和え
ほうれん草と油揚げのうす味煮
かぼちゃの甘煮

今日は父の日。
食事のあと、
何とはなにし互いの父親の想い出を話す。


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6月17日(土曜日) 旧暦五月廿二日 友引 丁丑 曇り、夜雨

鎌倉へ節子叔母を訪ねる。

お昼過ぎに待ち合わせて、
海蔵寺、寿福寺、浄光明寺をゆっくりと回る。
北鎌倉の明月院や成就院など紫陽花の名所とちがって、
こちらはあまり観光客もおらず、
岩たばこ、蛍ぶくろなど、
ひっそりと咲く水無月花もたのしむことができました。

夜は、山内静夫さんお薦めの〈企久太〉へ行く。
お店は小町通りをちょいと入った路地、
「へー、こんなところにねぇ」

このお店のご主人は、
山内さんが大船の松竹へいらした頃のお仲間で
定年で引かれたあとに、
息子さんのために開いたお店だとか。
いまはその息子さんが仕切っておられます。

料理の仕事がお好きで
あちらこちらのお店で修業されたという若主人、
丁寧なお仕事ぶりはテーブルからもうかがえ、

山芋の揚げだし
鯵と葱の和えもの
卵焼き
ごま豆腐

いずれも地の物を上手に使い、
“ひと手間”のあるおいしさでした。

お陰でちょいとばかしお酒がすすみすぎましたね。
叔母さん。

夜半から、激しい雨。
木々を叩く雨の音を聞きながら眠る。


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6月16日(金曜日) 旧暦五月廿一日 先勝 丙子 雨のち曇り

東京八重洲〈旅の図書館〉の
戸川さんという方より、電話をいただく。
来月八日の向笠千恵子さんの
講演会『旅して食べて・・・』の申し込みをお願いします。との旨。

わたくし、予約制とは知らず、
当日出向けばよいとばかり思っていました。
お礼を述べて、入場券を兼ねた案内葉書を送っていただくことにする。

まだ少し余裕があるようです。
お申込みはホームページからもできます。
http://www.jtb.or.jp/


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6月15日(木曜日) 旧暦五月廿日 赤口 乙亥 雨

イッシーさんより、お便り。
散歩のこと。

おっしゃるとおり、散歩はイイものです。

ウォーキングが有酸素運動で、
肉体に効果を現すと言われるのに対し、
散歩は心のケア、癒しに効果を現します。

自ずと歩き方も異なります。

武蔵小金井駅から、小金井街道を歩き、
「三光院」を経て、「江戸東京たてもの園」を訪ねました。
「三光院」へは、実に36年ぶりの再訪でした。

当時、奈良・円照寺山村御流の花展と、
鎌倉の能面師のコラボレーションがありました。

「花は野にあるように」という
山村御流の生け花を拝見したのは、
その時が初めてでした。

それまでに見たこともない美しさに、心奪われ、
以来、山村御流に惹かれていった次第です。

その折、円照寺ご門跡もお出ましでした。
そして、三光院の、今は亡き米田祖栄尼のお話も伺いながら、
すすり茶」と大徳寺納豆で作った餡を包んだ蒸し饅頭をいただきました。

「すすり茶」とは、蓋付き煎茶椀に茶葉を入れ、湯を注ぎ、
蓋をしてしばらく置いてから、
茶葉が口に入らないように蓋をずらしてお茶をすすります。

芳醇で甘い味に、大げさですが、
この世のものとは思えない感動をしたものでした。

中国を旅していた時、現地の人々が茶葉を器に入れ、
そのまま飲んでいたことを思い出しました。

やはり中国伝来の飲み方だったようで、
明朝時代の初め、日本の室町時代に流行っていたやり方とのことでした。

その後、中央公論社から出ていた米田祖栄尼の、
「竹之御所風精進料理」の本を読み耽り、
しばしば作ったりしたものでした。

なかでも「時しらず」という章に出ている、
季節を問わない材料の煮物は、今でも拙宅の食卓に上ります。

山門の枝垂桜に後ろ髪を引かれる思いで、辞し、
小道を歩いて、玉川上水を渡り、
「江戸東京たてもの園」に行きました。

江戸時代後期から明治、大正、昭和の建物が点在し、興味深い空間でした。
現在放映中のNHK朝ドラの「純情きらり」のロケ地にもなっているようで、
毎回、楽しみに見ております。

41のコースにはこんな所も含まれていました。

ほんとう、散歩はいいものですね。


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6月14日(水曜日) 旧暦五月十九日 大安 甲戌 曇り

神楽坂へ。
寺内公園の辺りから、路地散歩。
古い建物でなんとなく気になっていた
〈旅荘 駒〉が閉鎖していました。

〈ラ・ロンダジル〉に立ち寄り、
ガラス製の風鈴を買う。

夜、
かんぱちの卵とふきの煮もの
いさきの塩焼き
ほうれん草の黒ごま和え
わかめとしらすの酢のもの
岩海苔のお味噌汁


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6月13日(火曜日) 旧暦五月十六日 仏滅 癸酉 曇り

高木泉先生より、山中湖の山荘便り。

梅雨の湖は もやの中に静かに波を寄せていました。

湖から歩いて約10分の我が家は
白いうつぎの花に囲まれており、
窓と言う窓は様々な緑色の木々と
うつぎの小さい花に染められておりました。

そんな山荘で夫が、
「高浜虚子が日本橋の山本海苔店で
京都へ帰る人の為に海苔の佃煮などを買って持たせたらしい。
と、小説に書いてあるよ。」
と申しており、何か不思議な縁を感じました。
虚子は大事な方の進物には、
住まいの鎌倉から出てきて山本海苔を求めてらしい。とのこと。
昔から人様の贈り物は変わらないのですね。
今回の新しい海苔の缶も従来のオレンジ色から、
涼しげな淡色の缶変わり、
女性のフアンが増えるのではないのでしょうか。

勿論山荘にも用意しております。
毎月変わる山中湖の家の景色は次回はりょうぶ、やまぼうし、です。

虚子が、山本海苔を・・・。
和服姿の虚子が
本店に立つ絵が浮かんできます。
タイちゃんに教えてあげよう。


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6月12日(月曜日) 旧暦五月十七日 先負 壬申 曇り

能楽観世流の武田家より、
八月の『花影会』のお知らせ。
番組は、志房氏の「大原御幸」と文志氏の「紅葉狩」、
狂言は山本東次郎氏の「狐塚」。
同封のお手紙によると、
文志氏の「紅葉狩」は、
来年披露の「道成寺」のためとか。
楽しみなことです。

午後、鳥越の今井老宅へ。
週末の鳥越神社のお祭り話を聞く。


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6月11日(日曜日) 旧暦五月十六日 友引 辛未 雨

鎌倉の節子叔母より電話。
こちらも梅。
「週末に梅干しを仕込もうと思うんだけど、
ちょいと手伝いにどう?紫陽花も見頃よ」

昼、
さっぱりと素麺。

夜、
かんぱちのお刺身
車えび、にんじん、ししとうの天ぷら
ほうれん草の黒ごま和え
揚げ玉のお味噌汁


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6月10日(土曜日) 旧暦五月十五日 先勝 庚午 曇り

梅雨に入り、
庭の梅が、そろそろ仕込み頃。
「来週あたりですかねぇ・・・」とキタイ。

堀切に菖蒲を見に行く。

夜、
小いかと焼豆腐の煮つけ
そら豆、グリーンアスパラ、鳥ささみのバター炒め
小松菜のおひたし
小かぶのお味噌汁


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6月 9日(金曜日) 旧暦五月十四日 赤口 己巳 曇り、時々雨

本日、入梅。
時折雨もぱらつき、
紫陽花の顔が輝いてきました。

午後、銀座まで。
途中、〈丸善〉にて、
『マティスを追いかけて』(アスペクト)を買う。
こういう題名にどうも弱い。

夜、
佐島からやってきたたこ、
わらびと厚揚げの煮つけ
山芋と青菜の浅漬け
わかめのお味噌汁


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6月 8日(木曜日) 旧暦五月十三日 大安 戊辰 曇り

久しぶりに、
イッシーさんより便り。
東京散歩、終わられたようですよ。

いゃぁー、すっかりご無沙汰いたしました。

「東京散歩」の紹介をしろ、
とのことで、この間、41のコースを歩き回っておりました。

時折、深夜に拝読いたしておりました日記で、
元子さんが散歩をなさっていた所とまったく同じコースを、
しかも同じ日に歩いていたこともわかり、
少々の驚きを禁じえませんでした。

日本橋、上野、浅草、根津、根岸、三ノ輪界隈をはじめ、
亀戸、北千住、一之江、葛西、両国。
そして、品川から旧東海道、大森から古東海道、高輪、
恵比寿、駒込、千歳烏山、青山、四谷、神楽坂、松濤、目黒。
さらに石神井池、三宝寺池、井の頭池。
国分寺跡からお鷹の道、小金井の江戸東京たてもの園・・・。
レインボーブリッジ、野鳥公園・・・。

いやはや、好天もあれば雨の日もあり・・・。
が、新発見も多く、私にとっては楽しいものでした。
今度は仕事ではなく、ゆっくり再訪したい所が多々ありました。

それにしても、東京は、
江戸の明暦の大火をはじめ何度かの火事、大正の関東大震災、
昭和の東京大空襲などのために焼失、移転を余儀なくされた、
寺社や店舗がなんと多いことでしょう。

この前の戦争は「応仁の乱」という京都とは、えらい違いです。

それにしても、元子さんの散歩の楽しみ方は、
私なんかに比べますと、「達人」の域です。
歳時の折にリピートなさって、
同じ道にも新しい発見をなさっている、
なんと素敵なことでしょう。
「散歩の師匠」と呼ばせていただきたいくらいであります。
(いえいえ、とんでもない。室町)

京都へもいらっしゃったようですね。
「蛸長」は私も時々のぞきます。
池波正太郎さんも贔屓の店でしたね。
池波さんが、前進座の座付き作家として南座に詰めていたころ、
よく通っていたようです。

「蛸長」の角を東に入った左側に
「千登利亭」という鮨屋がありまが、
ここのおいなりさんが、実に美味です。
古い店です。
建仁寺御用の店です。「近喜」の揚げを使っています。
おみやげにおすすめです。

お狐さんの顔を模して
三角の形をした伏見のおいなりさんほどではありませんが、
東京の俵型のおいなりさんよりは三角に近い形状をしています。

当方の京都行きはしばらくおあづけで、
これから遅れていた東京の江戸時代、明治時代創業の味の老舗行脚に出かけます。

では、また折を見まして・・・。

広い東京を41コースも。
さぞかしたくさん歩かれたのでしょうね。
どうもご苦労様でした。

でも、なんだか楽しそう。
いつもながらの楽しいお便りをありがとうございました。


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6月 7日(水曜日) 旧暦五月十二日 仏滅 丁卯 曇り

手帳を見ると、
今日は「浅草のおふじさん」で知られる浅間神社で、
麦藁細工の蛇がいただけるとあったので、
出かけてみるも、初老の男性が一人お参りしているのみ。
尋ねてみると
「そりゃ、例大祭(六月三十日、七月一日)じゃあないかねぇ」
とのことで、わたくしの勘違いでした。


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6月 6日(火曜日) 旧暦五月十一日 先負 丙寅 曇り

散歩の途中、
神田明神下で、
良いお店を見つけました。

〈なか野〉というお店です。

おかみさんが一人でやっていらっしゃいます。
週ごとにメニューを変えておられるそうで、
この週は、さばの味噌煮。
ほかにいろいろなお惣菜が大皿でカウンターに置かれており、
お好みのものを選べます。

キャベツの浅漬け、
煮豆、
昆布と椎茸の佃煮、
大根と揚げの煮物、
らっきょう。

ほろりと骨まで食べられるくらい、
じっくりと煮込んだ鯖が
おいしかったのはもちろんですが、
このお惣菜たちが素晴らしい。

お客さまはいずれも年配の方々で、
「いや、最近、こういうお店がなくてねぇ」
「おふくろの味が恋しくなると、ここにきちゃうんだ」
なんて会話をしながら、
じつに嬉しそうに召し上がっていらっしゃる。

確かに、昨今の東京には
こういうお店は少ないですものねぇ。

ご馳走様。
気持ちがにっこりとした昼食でした。


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6月 5日(月曜日) 旧暦五月十日 友引 乙丑 晴れ

いやな事件、不可解な事件、やるせない事件が続きます。
散歩をしていても、どうにも気が晴れません。
せめて朝のニュースくらいは、
幸せな話題だけにして欲しいものです。


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6月 4日(日曜日) 旧暦五月九日 先勝 甲子 晴れ

八百屋さんの店先をのぞくと枝豆、
そろそろ食卓の露払い役を
そら豆と交代する時期がやってきたようですね。


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6月 3日(土曜日) 旧暦五月八日 赤口 癸亥 曇り

イッテツと浅草へ。
待乳山聖天の緑深し。
知人の娘さんの婚約祝いに、
今戸神社の招き猫を買う。
帰り、並木〈藪〉にて、ざる。

夜、
かつおと蕗の煮物、
新生姜の香り立つ。


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6月 2日(金曜日) 旧暦五月七日 大安 壬戌 晴れ

タイちゃんより、
「『無双佳品』、なんとか手配したから」と電話あり。
到着は二十日頃とのこと。

山本海苔が最高の素材と最高の技を使って仕上げる海苔、
どんなものなのか、楽しみに待つことにしましょう。


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6月 1日(木曜日) 旧暦五月六日 仏滅 辛酉 晴れ

水無月となり
まちの景色が白に変わる。

夜、鎌倉の節子叔母から電話。
〈鳥秀〉の帰りとやらで、上機嫌。

「そういえば、このまえ、
山内静夫さんが、
ご自分のお気に入りのお店を
エッセイに書いていらしてね。
今度行ってみない?」

〈尾崎〉〈企久太〉〈こやの〉とか。


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