GANKOの日記
2003年 8月    
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8月31日(日) 旧暦:八月四日 大安 丙子 晴れ
八月最後の一日、本を読んだり部屋を片付けたりなどしてのんびりと過ごしました。窓から時折流れ込んでいる風は、秋の国から運ばれてきているかのようです。どうやら今年はもうトースターの中にいるような夏らしい日はなさそうですね。夕方、イッテツと一緒に隅田川沿いをいつもより長めの散歩。

8月30日(土) 旧暦:八月三日 仏滅 乙亥 晴れ
夕方、散歩の途中で浅草に立ち寄ったらカーニバルで賑わっていました。二天門のところでしばらく見学していたのですが、総天然色のブラジル人ダンサーを浴衣の女性たちが見ているというのは、これはこれでなにやら不思議な感じがしました。今年で二十三回目になるそうですが、浅草とサンバという取り合わせを考えた人は誰なのでしょう?

8月29日(金) 旧暦:八月二日 先負 甲戌 晴れ
エミちゃんが夜の便でパリへ帰国。お昼過ぎに東京駅で会う。久しぶりの日本を楽しんだ様子でした。お土産に、春にこしらえた梅干しの瓶詰めと〈鮒佐〉の佃煮を渡す。「今年のワインは最高みたいだから、送るね」元気で。

8月28日(木) 旧暦:八月一日 友引 癸酉曇り
俳句庵に、鈴木榮子先生をお招きして初めての句会。八月の季題<新じやが>に寄せられた句の中から選んでいただいた三句を庵に飾りました。優秀作に選ばれた東京都の江川さんの句は、本日発売の週刊文春にも掲載されています。ご覧になりたい方は俳句庵へどうぞ。藪蚊にお気をつけて。

8月27日(水) 旧暦:七月三十日 赤口 壬申 朝のうち雨、後晴れ
次回の対談のゲストを向田和子さんにお願いしたいと思い、いま出版社を通して連絡をとっていただいているところです。向田邦子さん・和子さん姉妹は以前赤坂に女性が一人でも食事をとれるようにと『ままや』というお店をひらいていたそうです。その当時のお二人の写真が残されていて、それがなんともいえずに素敵な様子で、ぜひお話を聞いてみたいなと思ったのです。引き受けていただけるとよいのですが。今日は火星が地球にいちばん接近する日だそうですが、残念ながら曇りで見えず。

8月26日(火) 旧暦:七月廿九日 大安 辛未 曇り
すだちか、かぼすか。秋の味が出回り始める頃、九州と四国の出身者が秋刀魚や松茸を前にして同じ席に着くと必ずといっていいほどこんな論争?になるようです。料理の撮影を担当してくだすっている尾田カメラマンは四国の出身で、もちろんすだち派。実家の食卓の上にはいつも山盛りに用意されていて、お味噌汁の中にも入れていたのだそうです。キタイは若い頃に大分出身の親方のもとで修業していたこともあってかぼす派。我が家の食卓にあがるのもかぼすがほとんどです。こんなふうに小さな柑橘のことだけをとってみても、日本の食の豊かさがわかります。レモンは確かに素晴らしい香りと舌感をもたらしてくれる食材だと思いますが、柚子の代わりにはならないですものね。

8月25日(月) 旧暦:七月廿八日 仏滅 庚午 晴れ
「火星、火星、火星見た?」と鎌倉の節子叔母から賑やかしい電話あり。なんのことやらと思って話を聞くと、火星が地球に大接近しているのだとか。庭に出て空を見上げると、ひと目でわかるオレンジ色の明るい星がひとつ。六万年ぶりの接近だそうです。六万年ぶりということは、この前にこんなに大きな火星を見たのは縄文人?ん、弥生人?ま、どっちでもよいか。一緒に火星を眺めていたイッテツが鼻をくんくんさせたと思ったら、庭を渡る風に乗ってお隣から秋刀魚を焼く臭いがしたのでした。

8月24日(日) 旧暦:七月廿七日 先負 己巳 晴れ
今日も暑い一日。朝、玄関先で打ち水をしていると、「おう、ちょうど良かった。この前は茗荷をおごっそうさん」と、庭師の今井陽之助老がお土産をくれました。なんでも町内の職人さんたちで別府の温泉に行ってきたのだとか。どうりでお顔がぴっかぴか。陽が傾き始めた頃を見はからって、イッテツと散歩に出かける。駒形橋の上でしばらく夕涼み。

8月23日(土) 旧暦:七月廿六日 友引 戊辰 晴れ
今日は、旧暦の処暑(しょしょ)。暑さが止み、新涼が間近い日といわれていますが、これまで涼しかった分の帳尻を合わせているのかと思えるような猛暑でした。夏の甲子園も今日が決勝戦。茨城の常総学院が勝ちました。昔、この家でおじい様の膝の上に座って、とうもろこしを食べながら試合を見ていたことを思い出しました。夜、寝苦しいのでかち割り氷を入れた水枕を盆の窪にあてて寝る。

8月22日(金) 旧暦:七月廿五日 先勝 丁卯 晴れ
「美しい味をつくる」の撮影で、いずみ先生のお宅へ。いつもながらの楽しい午後を過す。いずみ先生は料理の時にいつも手作りのお菓子を用意してくださるのですが、この日は北海道の知人から送られてきたという林檎を使った焼き林檎。芯をくりぬいて、干し葡萄をつめ、シナモンをさし、オレンジの絞り汁をかけまわして焼いたもの。林檎とオレンジという組み合わせに、尾田カメラマンも驚いていました。わたくしのほっぺたも、少し落ちました。

8月21日(木) 旧暦:七月廿四日 赤口 丙寅 晴れ後曇り
お日様も時折顔を出し、夏らしい一日。昼食、氷水を入れた大きな器に素麺を泳がせて、たっぷりと刻んだ茗荷を浮かべて食べる。「今年の茗荷はちょいとばかし辛味がきついですね」とキタイ。日照不足で雨が多かったかもしれません。俳句庵での十月の句会の季題が「松茸」に。このまま秋になってしまいそうな気配。

8月20日(水) 旧暦:七月廿三日 大安 乙丑 曇り時々晴れ模様
今月八日に実施しました体験企画〈江戸の蕎麦屋の昼下がり〉に参加してくださった皆さまにお願いしましたアンケートに、九名の方が返信をくださいました。全員のご感想・ご意見をホームページでご紹介しましたのでぜひご覧になってください。いただいた中でずきりときましたのは、ある女性会員からの「地方のおいしい味もたくさん紹介してくださいね」というご意見。わたくしが東京に住んでいることもあり、どうしても東京や関東中心にものを考えてしまいます。会員の方も北海道から九州まで全国にいらっしゃいますので、これからはどなたも参加できるような企画をぜひ立てたいと思っています。

8月19日(火) 旧暦:七月廿二日 仏滅 甲子 曇り
新潟でいただいた茗荷をビニール袋に小分けして、ご近所におすそ分けする。ときどき庭の手入れをお願いしている今井陽之助爺さんは、「茗荷が大の好物」ということで喜んでくれました。夕刻、イッテツを連れだって久しぶりに隅田川沿いをゆっくりと散歩。それにしても肌寒いこと。帰る途中で丸善に立ち寄り、『蕎麦屋の系図』(岩崎信也著 光文社新書)を買う。

8月18日(月) 旧暦:七月廿一日 先負 癸亥 曇り
雨神様にたたられてしまったような今年のお盆休みでしたが、わたくしはフランスから帰国中のエミちゃんに誘われて、新潟で開催されている〈大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2003〉という現代美術展に行ってきました。わが家のおんぼろシトロエンに乗って、会場になっている六市町村を回り、町中や野外に置かれた作品を見ました。たくさん見た作品の中で、わたくしがいちばん好きだったのはジェームズ・タレルという作家の〈光の館〉。畳のある部屋の天井が開閉式になっていて、移り変わっていく空の様子を寝転がって見ることができます。この作品は宿泊施設にもなっていて、夏休みや連休などは予約で一杯なのだそうです。骨董屋の娘で若い頃にキュレイターを目指したこともあるエミちゃんは、ドラゴン現代美術館という森の中の小さな美術館で開催されていたキキ・スミス展に感激していました。近くにある温泉に泊まりながらの旅でしたが、最後にゴールデンウィークにお世話になったSさんのお宅を訪ね、採れたての茗荷をどっさりといただいて帰りました。

8月12日(火) 旧暦:七月十五日 先負 丁巳 曇り夜半雨
お昼過ぎに浄明寺の叔母の家を出て、川崎市郊外のいずみ先生のお宅へ。カメラマンの尾田学さんを交えて、九月と十月の料理の打ち合わせをしました。九月の季題は、新米。十月は、松茸。それぞれに季題で三品。いずみ先生がつくってくださった料理を試食しながら、二十二日の本番でつくる料理を決めました。尾田さんのするどい意見に感心しながら、松茸に目と舌を奪われていたわたくしでした。もぐもぐと五時過ぎまでお邪魔してしまい、大慌てで鎌倉に戻る。節子叔母の友人が住む由比ガ浜のマンションへ着いたのは、ちょうど最初の花火が打ち上がったところでした。初めて見る鎌倉の花火。隅田川の花火と比べるとちょいと物足りなさもありましたが、最後を飾る水中花火には大満足。二十名ほどのお客様も拍手喝采でした。九時過ぎにマンションを後にし、途中でBarBANKに立ち寄り、十一時に帰宅。
◎がんこ日記、夏休みのお知らせ
8月13日(水)〜17日(日)までホームページを更新してくださっているスタッフの皆さんが夏季休暇のため、日記もお休みさせていただきます。正木さん、岩本さん、ボンボヤージュ!

8月11日(月)旧暦:七月十四日 友引 丙辰 晴れ
午後、美しい味くらぶの定例ミーティングに出席のため、叔母の家から日本橋へ。神田藪蕎麦さんでの体験企画や次回企画のアイデア出し、ホームページ運営の現状など意見交換をしました。藪蕎麦さん企画では参加者の皆さまにお願いしたアンケートも返ってきています。料理や雰囲気が良かったことに加えて、堀田康彦さんのお話がとても新鮮だったようです。これからのヒントになります。どうもありがとうございます。夜九時過ぎ、叔母の家に帰宅。一緒に晩御飯を食べる。
8月10日(日) 旧暦:七月十三日 先勝 乙卯 晴れ
台風一過。お日さまが照りつける夏らしい一日でした。夕方、少し涼しくなってからバスで鎌倉駅に向かい、作家の東路夫さんに紹介していただいた沢野ひとしさんの個展を見に行く。会場は駅から程近い夢松洞という画廊でした。「本の雑誌」の表紙や椎名誠さんの本でお馴染みの沢野さんの原画を拝見するのは初めて。エッチングを中心に四十点ほどの作品が飾られていました。沢野さんの作品は想像していた以上にタッチが繊細で、色使いがとてもきれい。きっとマティスがお好きなんじゃないかな。わたくしのいちばんのお気に入りは木工でつくられた作品でしたが、残念ながら三点とも売約済み。クワガタを描いた小さなエッチング作品を買いました。夜、叔母とわいわい言いながら夏野菜を使った料理をいろいろつくる。焼いた茄子を入れた冷汁がおいしかったです。
8月9日(土) 旧暦:七月十二日 赤口 甲寅 雨風強し
昨夜は小学生並みに早く寝てしまったためか、夜中の三時過ぎに目が覚め(それでも九時間は寝ている)、朝までずっと起きていました。六時過ぎにキタイが起きてきて、一緒に朝食を食べる。お昼少し前くらいから、台風の影響で雨風強く。午後、横殴りの雨の中を鎌倉へ。電車が止まらないかどうか心配でしたが駅に着いた頃には台風も通り過ぎたらしく、嵐のしっぽが残っているだけでした。今回は鎌倉の花火大会のある十二日まで、節子叔母の家にゆっくりする予定です。昨日の神田藪蕎麦さんのことや円覚寺の高畠さんとお会いしたことなど、久し振りに夜中まで話し込んでしまいました。今日は、長崎の原爆記念日。

8月8日(金) 旧暦:七月十一日 大安 癸丑 雨上がりの晴れ
つい先ほど、ふらりふらりほろ酔い気分で神田藪蕎麦さんから帰ってきたところです。「江戸の蕎麦屋の昼下がり」、たっぷりと堪能してきました。ぱっと咲いた朝顔のようないかにも涼やかな着物姿で迎えてくださった女将さん、江戸とお蕎麦にまつわるとってもとっても興味深いお話をしてくださったご主人の堀田康彦さん。大好評でしたね。いよっ!四代目。このお話だけでも今回参加した価値あり!です。ありがとうございました。そして、だれよりもなによりも平日の金曜日のお昼にもかかわらず参加してくださった皆さん。ありがとうございました。今日初めて会った方同士が、知らぬ間に和気藹々とお話されたりして。うれしかったなー。やっぱり藪蕎麦さんのあの独特な空間が人を親密にさせてくれるのだなと思います。練り味噌から始まったコースも、昼下がりに味わうにはもったいなほど。当日のお楽しみだった五菜盛りは、枝豆、柚子たち香る冬瓜、山椒の葉をのせた炙り帆立、小ぶりの胡瓜、そして椎茸の煮しめと蕎麦を巻いた蕎麦寿し(間違っていたらごめんなさい)。タイちゃんが差し入れしてくれたとびっきりの極上焼海苔も最高でした。タイちゃん、ありがとう。おいしいやら嬉しいやらで、お蕎麦を食べる頃にはすっかり出来上がっていたのでした。いろんな方々のご協力を得て実現した今回の企画、やってみてほんとうによかったと思っています。冬になったら今度は鴨南企画で会いましょう。なんてもう勝手に決めていたりして。時刻はもうすぐ六時。わたくしは、これから寝ます。「今日はもう立秋なんですね、短い夏になりそうです」遠くからキタイの声が・・・
8月7日(木) 旧暦:七月十日 仏滅 壬子 晴れ
神田藪蕎麦さんと「江戸の蕎麦屋の昼下がり」のことで最終打ち合わせ。〆切直前に三名様のお申し込みがあり、どうやら満席で迎えられそうです。いよいよ、明日本番。西からお天気が崩れているようですが、雨が降りませんように。
8月6日(水) 旧暦:七月九日 先負 辛亥 晴れ
このホームページがMy yahoo!の新着コーナーに紹介され、お昼休みなどはびっくりするようなアクセス数でした。ヤフーというのは、やっぱりすごいですね。みなさん、また訪れてくださると嬉しいのですが。今日は広島原爆記念日。じりじりと暑い一日でした。

8月5日(火) 旧暦:七月八日 友引 庚戌 晴れ後土砂降り
夕方から巨大バケツをひっくり返したような雨。さいと町でも電磁波が乱れて大変でした。そんな中、いずみ先生の「美しい味をつくる」と、鎌倉円覚寺の高畠瑞峰さんをゲストにお迎えした「美しい味を語る」を更新しました。
8月4日(月) 旧暦:七月七日 先勝 己酉 晴れ
作家の東理夫さんから、友人の沢野ひとしさんの個展のお知らせメールが届きました。八月二日から鎌倉の画廊で開催されているそうなので、今週のどこかで行ってみます。叔母にも会いたいですし。ところで、今週金曜日に神田藪蕎麦さんで開催する〈江戸の蕎麦屋の昼下がり〉がいよいよ近づいてきました。お申し込みくださった方々は大変楽しみにしてくださっているようで嬉しいです。お席の方、まだ六席ほどゆとりがあります。お家や会社をちょいと抜け出して、心尽くしのメニューとゆったりと流れていく時間を味わいにいらっしゃいませんか。
8月3日(日) 旧暦:七月六日 赤口 戊申 晴れ
浅草の雷門に、大提灯が帰ってきました。十一年ぶりの新調ということですが、今年は山社祭も、ほおづき市も、隅田川の花火大会も、大提灯がなくてなんとなく物足りない感じがしたものですが、これでようやく落ち着きましたね。ちなみに、この提灯づくりを請け負っているのは京都の職人さんなのだそうです。そういえば「提灯職人も、江戸文字職人もめっきり減っちまったからねぇ」と、タイちゃんが言っていたっけ。
8月2日(土) 旧暦:七月五日 大安 丁未 晴れ
梅雨明け。今日も暑い一日になりました。昼食に、胡瓜の薄切りを浮かべたおそうめん。「やっと、そうめんの恋しい季節になりましたね」と、キタイ。夕方、涼しくなってからイッテツと隅田川に出る。散歩の帰りに丸善に立ち寄り、吉本ばななさんの新刊短編集『デッドエンドの想い出』を買う。吉本さんは、人が持つ光の側面を描ける稀有な作家だと思います。

8月1日(金) 旧暦:七月四日 仏滅 丙午 晴れ
朝からかっとした陽射し。八月が始まるのと同時に、ようやく夏らしいお天気になりました。プールへ向かう小学生たちの嬉しそうな声、声、声。そして、蝉時雨。