GANKOの日記
2004年 8月    
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8月31日(火) 旧暦:七月十六日 仏滅 壬午 曇り、のち晴れ
台風が過ぎ、猛暑がぶり返す。所用で愛宕へ。虎ノ門の〈砂場〉で、じゅんさいそば。冷たいお蕎麦の上に、蓴菜とおくらと山芋がとろり。涼感、このうえなし。

8月30日(月) 旧暦:七月十五日 先負 辛巳 曇り、夜、大雨
午後、〈丸善〉へ。文藝春秋特別版『和の心 日本の美』を買う。百人が選ぶ「未来へ残したいテーマ」。山折哲雄さんが虚子の花鳥諷詠のことを書いた文章を興味深く読む。〈笹乃雪〉での体験道、定員一杯に。希望者には若干ですが、お席を用意できます。いよいよ今週の金曜、楽しみになってきました。
夜半、雨風ともに強くなる。

8月29日(日) 旧暦:七月十四日 友引 庚辰 雨
朝方より、雨。終日、自宅に居る。向笠千恵子さんとの対談の文章を修筆。

8月28日(土) 旧暦:七月十三日 先勝 己卯 曇り
夜、キタイが茄子と茗荷の天ぷらを揚げる。

8月27日(金) 旧暦:七月十二日 赤口 戊寅 曇り、のち晴れ
夕方、イッテツとのんびりと池之端まで歩く。陽がほんとうに短くなってきました。

8月26日(木) 旧暦:七月十一日 大安 丁丑 晴れ
向笠千恵子さんより、対談原稿の校正がファックスで届く。文章の隅々までの細やか目配りに、さすがはジャーナリストと思う。お電話を差し上げたところ、お留守。そういえば、週末から取材旅行に出かけられるとおっしゃっていたような気がします。

8月25日(水) 旧暦:七月十日 仏滅 丙子 晴れ
夕方、中央通りを歩きながら、銀座へ出る。コリドー街の〈ガルリ・カフェ〉で寛ぐ。モンブラン、秀味。

8月24日(火) 旧暦:七月九日 先負 乙亥 晴れ
〈笹乃雪〉の体験道、いつも参加してくださっている会員のNさんから「今回は用事が入っていてどうしても参加できません」とのお返事。本番までの申込み期間が短すぎたのではないかと反省しています。
夜、先日、高木先生より教わったスモークサーモンの手巻きをこしらえて食卓に。「いやいや、海苔と合いますねぇ」とキタイ。

8月23日(月) 旧暦:七月八日 友引 甲戌 曇り、時折雨
本日、処暑。秋風来り、肌寒い一日。午後、小雨の降る中を、向島まで足を伸ばす。〈言問団子〉で一服。温かなお茶がおいしい。
夜、秋刀魚を焼く。

8月22日(日) 旧暦:七月七日 先勝 癸酉 晴れ
新潟より、茗荷がどっさり届く。今年は例年より、出が早いようです。昨日のお礼に、今井老人におすそ分け。
日本中がオリンピックの寝不足の様子。

8月21日(土) 旧暦:七月六日 赤口 壬申 晴れ
庭師の今井老人から、かぼすの差し入れ。別府温泉の旧友からとのこと。「ようやく秋刀魚の季節じゃねぇ」

8月20日(金) 旧暦:七月五日 大安 辛未 晴れ
うだるような暑さ。
向笠さんとの対談が仕上がり、事務所に送る。向笠さんは現在事務所移転の準備中とのことでお忙しそうでしたが、週末には目を通してくださるとのことです。今月末からは取材の旅へ。十月からはNHK文化センター主催のカルチャースクールの講師をされるとのこと。場所は青山ツインタワービルで、老舗の手土産をテーマにしたものだとか。詳細が決まったら、ホームページでも紹介します。

8月19日(木) 旧暦:七月四日 仏滅 庚午 晴れ
高木先生のお宅で、料理の撮影。スモークサーモンの手巻き、今日はタイちゃんが届けてくれた海苔で食べる。具を巻いて口に運ぶと、ゴワッでも、パリッでもなく、サクッとくる絶妙な解け具合。「この海苔はすごい!」と尾田カメラマン。尾田さんが何かを食べて興奮するのは初めてような気がします。

食後、先生に、三匹の野良猫を紹介していただく。
白黒顔の左膳、尻尾が丸いボンボチ、美男のハッシー。

8月18日(水) 旧暦:七月三日 先負 己巳 晴れ
暑さのせいか、台風も、ふらふらしながら北上。夕方、銀座までイッテツと歩く。夜、氷水に足を浸しながら、向笠千恵子さんの対談をまとめる。

8月17日(火) 旧暦:七月二日 友引 戊辰 曇り
もわっとした暑さの一日でした。久方振りに、「美しい味を伝える」に投稿。しかもお二人から。しかも、どちらもおいしいそうな文章!早速、当アーカイブに保管させていただきます。
アテネオリンピックで、体操男子が団体金メダル。月面宙返りに興奮した者としては嬉しい限りです。

8月16日(月) 旧暦:七月一日 先勝 丁卯 曇りがちな晴れ
高木先生のお宅で、次回の料理の打ち合わせ。九月の季題は「新豆腐」、十月の季題は「鮭」。
今回より先生にお願いして、素材ごとに手軽にできる簡単レシピを加えていただくことにしました。早速、ピータン豆腐とスモークサーモンの手巻きが誕生。これがまたおいしいんです。試食が終わったあとは、いつものとおり、楽談。今年の猛暑を乗り越えた、高木への庭の草木も少しほっとした様子でした。
六時半、夕暮れのさいと町に戻る。いつの間にか、陽も短くなっています。

8月15日(日) 旧暦:六月三十日 大安 丙寅 雨、のち曇り
朝から雨。これまでの暑さがうそのような、涼やかな一日。四十日間続いた真夏日もようやくピリオド。雨の中、さいと町に帰る。ほどなくして、キタイも帰宅。旧友との久しぶりの再会は楽しかったようです。「不思議なものですねぇ。最近のことは覚えたと思ったそばから忘れていくのに、昔のことはどんどん鮮明になる」

8月14日(土) 旧暦:六月廿九日 仏滅 乙丑 晴れ
昼、叔母と大町四つ角の〈百苑〉まで饂飩を食べに行く。変わらない暖簾、変わらない頑固そうなご主人(お元気そうでなによりです)、そして変わらない味。ここのお饂飩はほんとうにおいしい。たっぷりとしたつゆの、最後の一滴まで飲み干してしまいます。
すっかり満足したあと、市場で買出しをして、〈井川〉に珈琲を飲みに立ち寄る。このお店のママさんは、小津安二郎監督の『麦秋』で原節子さんの友人役として出演されていた井川邦子さんです。いまでもとてもおうつくしい。白い珈琲カップがよく似合うお店です。

8月13日(金) 旧暦:六月廿八日 先負 甲子 晴れ
午前中、近くを散策したりなどして、のんびり過ごす。暑さに負けじと、庭々に百日紅。夕方、小町通りの古書店〈木犀堂〉へ。池波正太郎さんの『食卓の情景』初版サイン本を見つける。素敵な装丁、でも今日は見るだけ。夕食は、叔母とこしらえる。わたくしは、酢の物と冷汁を担当。

8月12日(木) 旧暦:六月廿九日 友引 癸亥 晴れ
お盆に向けてそろそろ帰省ラッシュが始まったようですが、我が家も今日は移動日。キタイは、小学校の同級会へ出席するために郷里の敦賀へ。わたくしとイッテツは、節子叔母のいる鎌倉へ。夕刻、表駅で待ち合わせて、小町通り入ルの〈しげじ〉で夕食をかねて一杯。「今年の花火はどうだった?」

8月11日(水) 旧暦:六月廿六日 先勝 壬戌 晴れ
日本での暑い夏休みを終えてパリに戻った、エミちゃんから便り。偶然にも、お豆腐の話題。

「日本で“にがり”がはやっていましたね。やはり日本で毎日食べていたおいしいお豆腐が恋しいのですよ。電子レンジでできるっていう袋入りのにがりを買って持ち帰ってきたので試してみました。するとですね、こっちのBIO(自然食品)の豆乳で、まあまあおいしいお豆腐ができました。子供たちも喜んで早速食べてみました。今度、鈴豆腐の鈴木さんから、にがりをどこで手に入れているのか教えてもらって、私も手作り豆腐を復活しようかしら?と結構本気で考えています」

九月三日の〈笹乃雪〉に招待したかったな。残念。

8月10日(火) 旧暦:六月廿五日 赤口 辛酉 晴れ、のち曇り
ホームページの制作をお願いしているオッズファクトリーさんは、明日から夏休み。日記の更新は、来週の月曜日になります。正木さん、岩本さん、おいしい枝豆をたくさん食べてゆっくりしてくださいね。〈笹乃雪〉での体験道、残席十四。

8月9日(月) 旧暦:六月廿四日 大安 庚申 晴れ
体験道「〈根岸 笹乃雪〉で過ごす豆富会席と江戸落語の夕餉」のお申込み受付を開始。〈笹乃雪〉さんの絹ごしを使ったお豆腐料理と真打の落語が聴けて、金六千円はちょいとお得すぎたかも・・・。
夜、知人のI氏と麻布十番へ。〈ラッキー酒場〉というお店で、食飲。昭和三十年代を髣髴とさせる店内で、料理もなかなかのお味でした。

8月8日(日) 旧暦:六月廿三日 仏滅 己未 晴れ
体験道のお知らせ文をまとめる。〈笹乃雪〉の十代目奥村多市郎さんのお話は、ほんとうに面白く、どこを紹介したらよいか迷うくらいです。収まり切れなかったお話から、いくつか紹介することにしましょう。

その日に拵えたお豆腐は夜の九時になると全部処分してしまうのが、〈笹乃雪〉の家訓。そのことをテレビ番組で話したら、「もったいないことをするな」と抗議の電話がかかってきたから。

東京の水で拵えたお豆腐なんぞ食えるか。という人に一言。「うちの水は地下約六十メートルからくみ出していますが、水質的にもお豆腐にあった最高の水ですよ。ちなみに井戸は七本目です」

8月7日(土) 旧暦:六月廿二日 先負 戊午 晴れ
立秋。高木先生より、便り。

夏の終わりです。暑さ極まって夏の風物が衰えを見せ始めました。
色褪せた扇子、ゴワゴワになつたタオル、ジーパン、花も小さくなりました。
薔薇の先の先にしがみ付いている、空蝉は何処で生涯を送っているのでしようか。
昨日で土用も終わり、今日は立秋です。
秋の如きを、うっすら窓を開け、夜風を入れて感じたいものです。

8月6日(金) 旧暦:六月廿一日 友引 丁巳 晴れ
次回の体験道の打ち合わせで、根岸の〈笹乃雪〉さんへ。十代目の奥村多市郎会長とお会する。毎日お豆腐を食べているせいもあるのでしょうか、つるりとした福福しいお顔、そしてとても気さくな方です。ホームページのご説明をさせていただくと「ほう、なかなか面白いことをおやりになっていらっしゃいますねぇ」
元禄四年、上野輪王寺の宮様のお供をして京より江戸へ出て、根岸に豆冨茶屋を開いて以来、三百十年余年。江戸の文化・文政年間には、根岸界隈に数多暮らす文人墨客に愛された名残は、壁に飾られた八十余点の書画からも窺い知ることができます。奥村さんは、そんな当時の面影を知る数少ない一人です。「私のほかには、〈羽二重団子〉の先代くらいでしょうか。語り継ぐ者も私たちとともに去りぬです。ははは」
九月三日の体験道では、七代目柳亭燕路さんの江戸落語とともに、奥村さんの根岸話もお聞きできます。「落語というのは元々はお座敷芸ですからね。寄席で見るのとは又違った良さがありますね。噺家さんもじつに生き生きとして見える。これだけでも一見の価値ありですよ」
打ち合わせが終わると、ちょうどお昼時。庭滝が見える一階のお座敷で朝顔セットをいただく。「絹ごし豆腐をにがりで打っている豆腐屋は、日本でうちだけになってしまいました。今日の出来は、まあまあのようですな」。中桶に入ったその絹ごしを、お醤油をつけずに、まずは一口。凝固剤を使用したお豆腐に慣れた舌には、少し淡く感じるかもしれません。でも、これこそが本物のお豆冨。ああ、おいしかった。

笹乃雪さんのホームページ http://www.sasanoyuki.com

8月5日(木) 旧暦:六月廿日 先勝 丙辰 晴れたり、曇ったり
今月の料理のテーマ、うなぎを巡る高木先生の想い出。

高木先生が小学生の頃、同じクラスにいた女の子が、ときどき変わったお弁当を持ってきていました。好奇心一杯のいずみちゃん、ある日、その女の子に尋ねました。「ねえ、それなあに?」「うなぎだよ」うなぎ?そうか、うなぎっていうんだ。名前を知ると、今度は食べてみないと気のすまない性格の、いずみちゃん。こんな申し出をしました。「ねえ、そのうなぎ、わたしのおかずと交換しない」「いいわよ」そんなわけで、とうとううなぎを口にしたいずみちゃん。ぱくり、もぐもぐ。「おいしいー」。それもそのはず、その女の子は神田明神下にいまもお店を構える鰻の名店〈神田川〉の娘さんだったです。

8月4日(水) 旧暦:六月十九日 赤口 乙卯 晴れ
向笠千恵子さんより、電話をいただく。事務所を引越しされるとのこと。

8月3日(火) 旧暦:六月十八日 大安 甲寅 晴れ
午後、定例ミーティング。今日は、ホームページで紹介する商品の試食会。スタッフのお薦め、『食のセコム』から取り寄せた商品を十一品、試食してみました。塩、醤油二種、みりん、ごま油といった調味料から、うどん、ししゃも、ちりめん山椒、お茶、お酒、お菓子二種。スタッフがそれぞれ評価をして、点数の高かった六品を候補として残しました。わたくしのお薦めは、湯島〈花月〉のかりんとう。試食会にもかかわらず、止まらなくなってしまいました。 また次回の体験道は、九月三日(金)、豆冨料理で有名な根岸〈笹乃雪〉で『江戸落語を聞きながら味わう豆腐尽くし』(仮題)に決定。二月の高木先生の料理教室からずいぶんと間が空いてしまいましたが、ご興味ある方はお問い合わせくださいませ。

8月2日(月) 旧暦:六月十七日 仏滅 癸丑 晴れ
午前中、庭の水撒きと草花の手入れをして過ごす。 夜、久しぶりに鎌倉の節子叔母より電話。長話。電話口の向こうからかすかに夏虫たちの合唱が聞こえる。

8月1日(日) 旧暦:六月十六日 先負 壬子 晴れ
ゆっくり過ごす。東北から、夏祭りの便り。 満月。まるで昨日の花火の続きのような。