秋茄子は嫁に食わすな
むかしから秋茄子は嫁に食わすなといわれるが、これには諸説ある。
秋の茄子はとくにおいしいから、旨いものは嫁に食わせるなという〈意地悪な姑〉説。いやそうではない、逆だ。秋茄子はたねが少ないので、それにあやかって嫁に子どもが生まれなかったら大変だという〈意外と優しい姑〉説。さらには、茄子はもともと性質が寒冷だから食べ過ぎると腹痛下痢を起すばかりでなく、女性はお腹が冷えて子ができなくなるという〈大きなお世話だよ〉説。そうかと思えば、この嫁というのは人間ではなく「嫁が君(よめがきみ)」、つまりは鼠のことなのだという〈びっくら仰天〉説。
とまあ、いろいろあるのであるが、とれたての秋茄子をちょちょいと刻んで、生姜と茗荷と紫蘇を混ぜて塩もみにした即席漬けはうまいぞ。