美しい味を体験する
第二回
神田〈いせ源〉で教わる「あんこう鍋の奥味」
「冬の食いしん坊は、どうしても、鍋料理に尽きる」名著『食味歳時記』の中で、獅子文六が書いているとおり、日本の冬といえば、鍋なのである。
この季節になると、日本全国津々浦々の家庭で、やおら鍋が取り出され、鍋奉行たちが腕を振るう。しかし、どこの家庭でも味わえるものこそ、じつは奥が深い。本物の鍋料理を味わい、かつ真髄に触れることができるような機会を設けたいというのは、かねてからの願いであった。

東京には、鍋料理を売り物にしている名店・老舗が数多くある。さて、どのお店にしたらよいものか。河豚(ふぐ)はどうだろう。とも考えたが、ふぐは元来上方のものである。ならば、と思いついたのが、鮟鱇(あんこう)であった。あんこう鍋といえば、〈いせ源〉であろう。

東京で唯一のあんこう料理専門店である〈いせ源〉の創業は、天保元年(1830)。当初はどじょう料理店だったというが、四代目の立川政蔵氏が、大正末期から昭和にかけて鍋料理を始め、上方では下魚といわれたあんこうを見事な料理に仕上げた。以来、冬の寒い日ともなれば、食道楽の著名人から市井人まで、店先はその変わらぬ味を求める人で引きも切らない。
いせ源 写真
戸の面影を残す本館は、昭和5年に新築。無事に戦火を生き残り、平成13年に東京都の歴史的建造物に指定されました。暖簾をくぐると、風格ある玄関で下足番のおじさんが迎えてくれて、昔懐かしい世界へと誘ってくれます。
この〈いせ源〉が、今回の体験道の舞台である。あんこうが最高に旨いといわれる二月、大ぶりで油ののったあんこうの七つ道具が入った秘伝の鍋をはふっはふっと食しながら、熱くなった舌をときおり厚いあん肝で冷まし、ご主人の六代目立川修一郎さんからあんこう鍋の極意を聞く。しかも最後にはおいしい食べ方を習得した『鍋奉行認定証』までいただけることになったのである。「あんこうはとにかく海水が冷たくないとだめなのですが、今年のはいいですよ」冬の食いしん坊諸君!当日はバレンタインデーなぞという西洋の浮ついた行事とぶつかるが、そんなものは放っといて、神田に来たれ。 イッテツ
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参加された方々の声を紹介します

「あんこう鍋の奥味」へのご案内
開催日時 2004年2月14日(土)  17:30から19:00頃まで
場  所 いせ源本館  東京都千代田区神田須田町1−11−1 http://www.isegen.com
*会場は、備前焼のあんこうの置物がある2階奥座敷です。
募集人数 会員限定6卓。座席の関係上、お申込みは2名・3名・4名様単位での受付となります。
卓が一杯になった時点で締め切らせていただきます。
参加料金 お一人様8,000円(税込)



・あんこう鍋 あんこうの七つ道具(肝、ブリブリ、ひれ、大身、みずぶくろ、らんそう、皮)と野菜を、秘伝の割下で。昔ながらの調理法と味を守り継いでいます。
・きも刺し 通称“あん肝”。東洋のフォアグラなどと称されますが、今年のあんこうはなかなか肝も大きいようです。大根と唐辛子の紅葉おろしでお召し上がりください。
・あんから 先代が考案したあんこうの空揚げです。あんこうは空揚げにできる部位が非常に少なく、〈いせ源〉さん以外でお出ししているお店はほとんどないと思います。
・おじや 最後は、あんこうで旨みが増した割下に、ご飯と玉子を入れて〆ます。
・おしんこ  
・お酒 お銚子(菊正宗)1本又は(ビール大瓶1本)、飲めない方にはウーロン茶などをご用意しています。
  ※お酒やお料理の追加に関しては、各自実費別料金となります。ご了承ください。


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