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| 全国のそこかしこから紅葉の便りが届き始める神無月。我が家の近くにも、鮮やかさに目が奪われてしまうほどの紅葉の坂があり、毎年俳句の仲間たちと、吟行しながら紅葉狩りするのを楽しみにしています。紅葉狩が目の楽しみを追うものなら、口の楽しみを追うのは茸狩(きのこ狩り)。数ある茸の中の王様、そう、松茸が今月の料理の季題です。最近では輸入物が大半になっていますが、それでもそうそう気軽に買えるわけではありません。高価な松茸だからこそ、どんと主役にして松茸そのものを満喫したいものです。そんなわけで今月は、松茸が主役になる〈天ぷら〉と〈ステーキ丼〉をこしらえてみました。二品ともちょっと贅沢な食べ方ですが、いかにも松茸を食べたという気がして、とっても満足感があるはずです。天ぷらは松茸を一本丸ごと使い、揚げたてを懐紙にくるんで、すだちをキュッとしぼってかぶりつきます。がぶっといってくださいね、がぶっと。ところで我が家の天ぷらは市販の天ぷら粉は使わずに、小麦粉を冷水で溶いたものを使います。こうしますと衣がしつこくなく、旬のお野菜をとてもおいしく、たくさんいただくことができます。ステーキ丼も松茸を大ぶりに割いて使うのがポイントで、松茸の歯ざわりや風味を口いっぱいに味わうことができます。立派な椎茸やエリンギなどもこうして食べると醍醐味があります。どうぞお試しください。 |
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