季題でつくる美しい味


今月の季題「白菜」
霜月の名のとおり北の方から初霜の便りが届くようになると、いよいよ白菜の季節。白菜はひと霜降りるごとに、やわらかく、おいしくなると言われています。最近では食べやすいように四つ切や八つ切りなどで売られていますが、野菜は包丁を入れると味が落ちてきますから、できれば丸ごと買いたいものです。「でも一個なんてとても食べきれない・・・」という方のために、今回は白菜一個を使いっきりできるような献立を考えてみました。まずは、〈白菜なべ〉。私が娘時代だった時分に料理の先生から習ったもので、冬の定番のひとつとなっています。この鍋の特徴は水や調味料を一切加えずに、白菜の水分と具材から出る旨みでおいしく召し上がれること。鍋に咲く花のようにも見える白菜が(写真左)、弱火でことこと煮ていくうちにひたひたになっていきます。冷え込んだ日などに家族で囲めば身体も心もぽかぽかに。白菜に詰める具材も豚肉や干し鮑などご予算に応じていろいろ試していただくことができますので、各ご家庭でわが家の白菜なべを工夫してみるのも楽しいですよ。ほかの三品は根っこの固いところのシャキシャキがおいしいお惣菜〈白菜としらす干しの卵炒め〉、中華の〈マーボー白菜〉、そして洋の〈白菜とベーコンのパスタ〉、いずれもご家庭にある食材でできる料理です。白菜は食べ方ひとつでいろいろな味や食感が楽しめる冬の野菜の王様、白菜を上手く使えると冬の台所がうんと楽しくなります。

白菜なべ
白菜なべ
材料(4〜6人分)
白菜 小1株
干し貝柱 8個
干し海老 40g
生姜(千切り) 1片

干し海老、干し貝柱は熱湯で戻し、貝柱は身をほぐしておきます。戻し汁は捨てずにとっておいてださい。
つくり方 
1. 白菜は、土鍋の高さに合せて輪切りにし、花びらのように詰めていきます。

トレビア〜ン!の泉 はち
このとき、白菜のまわりを紐で縛るようにするときれいにできます。まず、紐で縛った白菜の根の部分を切り落とします。次に根に近い部分を鍋の高さに合わせて切り、それを鍋の中央へ。残りの葉でまわりを花びらのように詰めていき、最後に紐をとります。
2. 戻しておいた、貝柱・海老を白菜の間に詰め、千切りにした生姜を上に散らします。
3. つづいて、貝柱・海老の戻し汁を鍋に注ぎます。
4. 弱火にかけてしばらくおき、白菜の水分がにじみ出てきたら食べ時。

白菜としらす干しの卵炒め
材料(2〜3人分)
白菜としらす干しの卵炒め
白菜 250g
釜上げしらす干し 50g
1個
薄口醤油 適宣
みりん 適宣
塩・こしょう 適宣
サラダ油 大さじ1

白菜は、長さ5〜6cmの棒状に切っておきます。
つくり方 
1. フライパンにサラダ油をしいて熱し、白菜を炒めます。そこへしらす干しを加え、薄口醤油、みりん、塩、こしょうで調味しながら味付け。
2. 溶き卵を入れて仕上げます。

トレビア〜ン!の泉 はち
ボリュームの欲しい時は、卵の量を増やしてください。
白菜は固い部分を多く使用すると、よりおいしく出来上がります。

マ−ボー白菜
材料(4人分)
マ−ボー白菜
白菜 400g
豚ひき肉 200g
春雨(乾そう) 80g
ねぎ 1/2本
生姜 小1片
豆板醤 大さじ2〜3
サラダ油 大さじ1
煮汁 (A)
2カップ
中華の素 小さじ1
濃口醤油 大さじ3
大さじ2
砂糖 小さじ1/2

白菜は4〜5cmのザク切りに、ねぎ・生姜はみじん切りにしておきます。
つくり方 
1. 春雨は熱湯につけて戻し、4〜5cmの長さに切ります。
2. 中華鍋にサラダ油を入れて熱し、ねぎ、生姜、豆板醤を香りが出るまで炒めます。豚ひき肉を加え、これがパラパラになったところで、さらに春雨、白菜を加え炒めます。白菜は、固い部分から少しずつ入れるようにしてください。
3. 煮汁(A)を注いで味を付け、5分ほど煮たら出来上がりです。

トレビア〜ン!の泉 はち
木綿豆腐を入れてもOK!
また、煮汁はラーメンの汁に使ってもおいしいので、ぜひお試しを。
 

白菜とベーコンのパスタ
材料(2人分)
白菜とベーコンのパスタ
白菜 3枚(180g)
ベーコン 80g
赤唐辛子 2本
生クリーム 150cc
溶けるチーズ 大さじ2〜3
パスタ(太さ1.4cm) 160g
塩・こしょう 適宜

白菜は棒状に、ベーコンは細切りにし、赤唐辛子は種をとって輪切りにしておきます。
つくり方 
1. オリーブ油を入れ熱したフライパンで、ベーコンと赤唐辛子を炒め、さらに白菜を加えて炒めます。
2. 1に生クリームを加えます。
3. 時間通り茹でたパスタを2に加え、塩・こしょうで味を調節。
4. 最後にとろけるチーズを入れて完了です。

トレビア〜ン!の泉 はち
よりおいしくいただくには、固まりのベーコンを
使用するのがオススメ。
辛いのが苦手な方は、赤唐辛子の量を少なめに。


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