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| 日々、寒さが募っていく師走。あたたかな雑炊が恋しい季節になります。家族で鍋を囲んだ仕舞いに、あるいはお酒を召し上がった後にいただく雑炊はなによりのご馳走になります。ものの本によると「雑炊」は当て字で、古くは「増水」と書いていたとか。貴重なお米にお水を入れて増やしたからこう呼ばれたのかどうかは定かではありませんが、冷めたご飯を暖かくおいしく食べるために考えられた先人の知恵ではないかと思います。雑炊の魅力はなんと言っても、ご飯と具材、汁が一体となって醸し出される旨さにあります。またシンプルなだけに、いろんなものを包み込む大きさを持っています。お出しについては鰹節と昆布はもちろん、鶏や魚のスープ、干し椎茸などの戻し汁、野菜のスープ・・・それぞれに違った味わいがあります。具材も魚介類、肉類、野菜類、卵、豆製品など旨みのあるものならなんでも使えます。 そんな中で、今回は冬の味覚を代表する牡蠣(かき)、そして滋養に優れたすっぽんの雑炊をこしらえてみました。牡蠣は、加熱用で小粒なものを選ぶこと。生食用は、旨みがパックの中の水に溶け出してしまっているため香りもあまり良くありません。すっぽんは今回ちょっと贅沢をさせていただいて、京都で三百年以上の歴史を持つすっぽん料理〈大市〉さんから取り寄せましたが、市販のすっぽんスープでも十分おいしくいただくことができます。雑炊は、出来たてを食するのが大原則。ふうふうしながら窓を見ると、硝子が湯気でふんわかと曇っている。今年もまた冬がやってきたなと思います。 |
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