季題でつくる美しい味


今月の季題「新米」
日本は瑞穂の国、お米のことをごはんというように、日本人の身体と心をつくってきた基本中の基本の食物です。昨今の悲惨な事件も、日本人がごはんをしっかりと食べなくなったこととどこかでつながっているように思えます。子供の時分、九月に入りお山の方から少し涼しげな風が吹くようになると、いつも我が家に御用聞きに来てくれていたご近所のお米屋さんが、「新米が入りましたよ」と教えてくれたものです。九月にはほかにも新豆や新豆腐などいろんな新ものが出たものですが、幼心にお米にはなにか神聖なものを感じていました。新米の食べ方はまずそのまま炊いても召し上がっていただくのがいちばんかと思いますが、今回は新米のおいしさと輝きがより一層引き立つような〈炊き込みごはん〉と〈混ぜごはん〉を考えてみました。お味はもちろんですが、真っ白なお米と銀杏の黄、桜海老の桜色、大根葉の深緑との彩りもお楽しみください。なお新米には水分が多く含まれていますので、炊水は少なめに。

銀杏ごはん
銀杏ごはん
写真撮影/尾田 学
材料(4人分)
お米  2カップ(2合)
銀杏  1/2カップ(皮をむいて水煮してあるもの)
昆布  5センチ角のものを1枚
塩   少々
つくり方 
銀杏ごはんのつくり方
1. お米をザッととぎます。
2. 炊飯器または土鍋に、お米、銀杏、昆布、塩を入れて炊き上げます。土鍋の場合はガス台の上で、はじめちょろちょろ、なか(湯気が出てきたら)ぱっぱの要領。吹きこぼれたら火を止めて蒸らします。
3. お米と銀杏をほどよく混ぜたら出来上がりです。

桜海老ごはん
桜海老ごはん
写真撮影/尾田 学
材料(4人分)
お米 2カップ(2合)
昆布 5センチ角1枚
塩、酒 少々
大根葉 50グラム(大き目の葉を2〜3枚)
干桜海老 15グラム(1袋)
つくり方 
桜海老ごはんのつくり方
1. お米に、酒、昆布、塩を入れて炊きます。
2. 大根葉をさっと茹でて、細かく刻んで、よく絞っておきます。
3. 鍋に2を入れて、空炒りし、水分がとんだら、桜海老を入れて、塩で味をととのえながら炒る。香ばしいいい匂いがしてきたら火を止めます。
4. 3を炊き上がったお米に入れて、混ぜ合わせたらできあがりです。


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